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SDGs×ムーンショット×IA2030~反ワク目線で描く未来予想図~Chapter.3

続編になる

Chapter.1

Chapter.2


WHOはワクチンを何だと思っているか?

前回の記事で軽く触れたIA2030だが、例の騒動に隠れて裏で着々と進んでいるのだ。何か後ろめたいのだろうか?

今回概説するIA2030はWHO(+Gavi/UNICEF/BMGF/CDC...etc)が主体となって進めているアジェンダである。ならば、その自分たちが推進する商品をどのようなものと認識しているのか?庶民からすれば一方的に押し付けられるものなのだから、相手の価値観を知ることは重要である。

ということでIA2030のトップページにある資料から引用しよう。

コチラの資料より

予防接種は、その他保健・社会的サービスよりも多くの人々に送達し、プライマリヘルスケア(以下PHC)の重要な要素です。それは個人、地域社会、国家、そして世界に恩恵をもたらすものです。以下3つの経路で、将来への投資なのです。

1.1 命を救い、人口集団の健康を保護する

予防接種は、感染症による死亡数を劇的に減少させました。ワクチンは、子供の成長と認知発達を傷害する機能障害も予防します。従って、子供達は生き残るだけでなく、活発になるのです。

ワクチンは乳幼児や子供だけでなく、成人にも恩恵があります。感染に関連した発癌を予防し、高齢者や虚弱な方々の健康を保護します。これにより、人々はより長寿に、より健康な人生を歩めるのです。更に、感染症が減少することは、近親者や地域社会の仲間達へ病を伝染させる危険性も減ることを意味します。

多くの国々で、健康管理への自己負担は、家庭内の財源に壊滅的な影響を与えており、貧困へ追い詰める危険性を秘めています。ワクチンによる感染予防は、家庭の健康管理への支出を減らし、ひいては財源の保護に繋がり、これはユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(以下UHC)の中核的要素です。

2010年から2017年の間、5歳以下の子供の死亡率は24%にまで減少し、
この大部分は予防接種によるものです。(4)

HPVワクチンを導入した国々で、その後5-8年後を追跡した所、
13-19歳の少女達の間でHPV由来の癌の流行が83%まで減少しました。
そして、15-19歳の少女達の前癌病変の流行が51%まで減少しました。(5)

ワクチンは2030年までに、推定2400万人の人々の貧困化を保護するでしょう。(6)

4. Global burden of disease. Seattle (WA):
Institute for Health Metrics and Evaluation; 2017.

5. Drolet M, Bénard E, Pérez N, Brisson M,
on behalf of the HPV Vaccination Impact Study Group. Population-level impact and herd effects following the introduction of human papillomavirus vaccination programmes: updated systematic review and meta-analysis.
Lancet. 2019;394(10197): 497–509.

6. Chang AY, Riumallo-Herl C, Perales NA, Clark S, Clark A, Constenla D, et al.
The equity impact vaccines may have on averting deaths and medical impoverishment in developing countries.
Health Affairs (Millwood). 2018;37(2):316–24.

1.2 国の生産性と回復力を改善する

予防接種は健康的な生産人口の基盤です。感染症の予防は保健システムへの負担を軽減し、より健康な人口集団はより生産的な集団となります。子供達の感染症からの保護はより良質な教育の達成であり、更なる国家の発展と繁栄に寄与します。

病の大流行の阻止には壊滅的被害があり、費用がかかります。大流行は公衆衛生プログラムや臨床サービス、保健システムを圧倒し、多大な混乱をもたらします。それは旅行や貿易、全体的な発展にも波及効果があるでしょう。インフルエンザのような季節性疾患では、治療費と生産性の喪失が繰り返し負担となります。予防された地域社会は感染症大流行への抵抗力があり、強固な保健システムと予防接種プログラムは、迅速な特定と対応により、その影響の抑止を可能にします。

小中所得国94ヵ国での麻疹の予防接種は、
ワクチンへの1USドルの投資につき推定76.5USドルの利益があります。(7)

2014年から2016年に亘る、西アフリカでのエボラウイルス疾患の大流行は、
推定532億USドルの多大な経済影響を与えました。(8)

7. Johns Hopkins University, International Vaccine Access Center. Methodology report: decade of vaccines economics (DOVE). Return on investment analysis. Medford (MA): Immunization Economics; 2019 (https://static1.squarespace.com/ static/556deb8ee4b08a534b8360e7/t/5d56d54c6dae8d00014ef72d/1565971791774/ DOVE-ROI+Methodology+Report+16AUG19.pdf, accessed March 2020).

8. Huber C, Finelli L, Stevens W.
The economic and social burden of the 2014 Ebola outbreak in West Africa.
J Infect Dis. 2018;218(suppl. 5: S698–704.

1.3 より安全に、より健康に、世界の繁栄を促す

ワクチンは、新興/再興感染症と対峙する重要な要素です。病原体は国境に縛られませんし、地方と国家間の人の流動で感染症は急速に拡大します。都市化の増加は、人口増加と高い人口密度となり、それにより感染症の伝播と大流行の可能性が浮上します。加えて、気候変動は新たな人口集団を昆虫媒介疾病へ晒し、季節性疾患のパターンと強度を変動させる可能性があります。感染症の脅威を特定し、予防し、対応することは、故に世界の安全保障の鍵なのです。

世界の全ての地域において、感染症は、抗生物質とその他抗菌薬への耐性を強化しています。予防接種を通じた感染予防は、薬剤耐性感染症から人々を保護するだけでなく、その蔓延の減少と抗生物質の必要性と使用数を軽減し、従って抗菌剤耐性との対峙に貢献します。

予防接種と疾病サーベイランスは、(損害からの)回復力と、感染症大流行・公衆衛生上の危険・緊急事態に対応できる持続可能な保健システムに貢献するものとして、国際保健規則(2005)で要求される中核的能力です[11]。更に、ワクチン廃棄物の安全管理と処分は、環境・気候上のリスクを低減する一方で、患者の安全と治療の質に直接貢献する、全てのワクチン接種活動の一部であるべきです。

予防接種は、SDGs、特にSDGsゴール3「全ての人に健康と福祉を」の達成における重要な役割を担い、他13のゴールにも直接的・間接的に関与します。

2030年から2050年の間の気候変動は、年間のマラリアの死者数に追加で6万人の被害をもたらすと予想されています(9)。この傾向は、アフリカ三カ国で試験調査中であるマラリアワクチンの使用によって変えられるかもしれません。

肺炎球菌ワクチンの広範使用は、5歳以下の児童の肺炎に対し、一日当たりの抗生物質使用を47%に軽減すると推定されており、これは年間で11.4日分に相当します(10)。

国際保健規則(2005)が要求する中核的能力(例:サーベイランス、リスクコミュニケーション)の10%増加は、国境横断的な感染事件が19%減少したことと関連します(11)。

9. Quantitative risk assessment of the effects of climate change on selected causes of death, 2030s and 2050s. Geneva: World Health Organization; 2014.

10. Laxminarayan R, Matsoso P, Pant S, Brower C, Røttingen JA, Klugman K, et al. Access to effective antimicrobials: a worldwide challenge. Lancet. 2016;387:168–75.

11. Semenza JC, Sewe MO, Lindgren E, Brusin S, Aaslay KK, Mollet T, et al.
Systemic resilience to cross‐border infectious disease threat events in Europe. Transbound Emerg Dis. 2019;66(5):1855–63

長ったらしいので要約すると

①命の救済・健康の保護
 -感染症死亡数を劇的減少
 -子供の機能障害も保護
  →生存だけでなく活発になる
 -健康投資が減って家計に優しい
②国家の生産性と回復力の改善
 -国家の保健システムへの負担軽減
 -国民の健康人口増加→国家の生産性上昇
 -強固なプログラムで、原因特定と水際対策が迅速対応
③安全で健康的な世界の繁栄
 -都市化/人の国境移動/気候変動による感染症の脅威の変動リスクに対応
  →「世界の安全保障の鍵」
 -薬剤耐性菌への疾患に適用すれば、抗生物質の使用を低減


如何だろうか。
WHOは明確に、「ワクチンは人々を"健康"にするもの」だと思って推進しているのだ。正直ここまで全文訳するまでもなく、掲げている標語「A World where everyone, everywhere, at every age, fully benefits from vaccines for good health and well-being」にある通りではある。しかし、感染症死亡数の減少はまだわかるが、「子供が元気(flourish)になる」を見た時には驚愕モノである

※つまり↓は完全に墓穴を掘ったことになる。

※というかそもそもワクチンとは人為的に人を病気にする薬物であるはずだ。健康とは真逆の概念のはずだが、いつの間にかすり替わっているようだ。

フランシス・ニューマン(1805-1897)

まぁこういうことらしい。

Vaccination(ワクチン接種)とは
2015年以前:不活化/弱毒化した感染性生物を疾患予防を目的として注入する行為
2015-2021:特定疾患に対する"免疫"を産生する為に体内にワクチンを導入する行為
2021年9月:特定疾患に対する"保護"を産生する為に体内にワクチンを導入する行為

Thomas Massie(@RepThomasMassie)-2021/9/8


話が逸れたが。それ処か、「世界の安全保障の鍵」とまで言い出す始末だ。話の規模が個人レベルに留まらない。信仰の深さが並ではない。


SDGsの中のIA2030

さて、どうやらアチラ側からすると、何が何でも💉を撃たせて皆に健康になって欲しいようだ。

ところでTwitter上にこのような疑問を呈する呟きを見かけた。

何故か。ゴール3に関してはWHOに一任されているところが大きく、従ってこの3つに関しては国連ではなくWHOを確認する必要がある。細かく言えば①②の貧困・飢餓克服の目標はUNICEFの担当になる。

※※※※※※
各目標に関して
①目標の進捗を計測する指標
②データを収集する機関
③その経過を発表する機関
の所在に関しては外務省のページにまとめられている。
※※※※※※

それは上述した

予防接種は、SDGs、特にSDGsゴール3「全ての人に健康と福祉を」の達成における重要な役割を担い、他13のゴールにも直接的・間接的に関与します。

にある通りである。

対応関係としてはこんな感じだ

他の目標達成の為には人々が「健康」である必要がある!
→ワクチンでゴール3に注力すれば他13のゴールに寄与する!

では直接・間接の関与とは何か?その認識を見ていくが、全部訳すとまた長くなるので、予防接種が「①貧困」と「②飢餓」の克服にどう関与するのか?だけに絞っていく。

図1.予防接種はSDGs17の内14の目標に貢献する
IMMUNIZATION AGENDA2030-A global strategy to leave no one behind-p14

1:予防接種は、治療費を削減し、障害や死亡による損失を回避することで長期的な生産性を向上させ、貧困をなくすために重要な役割を果たします。

2:予防接種と栄養は切っても切り離せない関係にあります。栄養失調の人、特に子どもは、下痢、麻疹、肺炎などの感染症で死亡する可能性が高くなります。

3:ワクチン接種は、命を救い、健康と幸福を促進する最も費用対効果の高い方法の一つです。

つまりWHOの認識としては

①貧困:ワクチンによって
 -1.「健康投資・医療費の自己負担が減る」
  →庶民も国家もその分を別分野に投資できるようになる
 -2.「民の健康人口が増えて全体の生産性が上がる」
  →新しく財源ができる
   ➡貧困解決!
②飢餓:栄養失調の子供は感染症で亡くなり易い
 ➡ワクチンで「健康」になれば死にはしない(栄養は…?)

ということになる。西洋医学のマッチポンプ構造を知っている人間からすれば、ハッキリ言ってトチ狂ってるとしか言葉が出てこないだろうと思う。

つまりこれからの未来は

SDGsはIA2030(WHOの暗躍)による下支えありきの目標

構図としてはこのように、全世界の人間が何等かのワクチンを撃つことが前提となった未来だということになる。だから今のmRNAだけに注目することが危険だと考えている。「コ●ナワクチンだけが危険」の認識のままでは、完全に釣り針にかかったのと同じだと。世界は暫くコ●ナだけを報道し続けるだろうから、主流メディアが、背景で開発が進む(例えばRSウイルス、住血吸虫症、マラリア、結核、インフルエンザとか)ワクチンに触れることはない。「コ●ナワクチンさえ打たなければいい」のままだったら何かの拍子でドカンである。だから私は歴史から掘り起し、プラットフォーム(生・不活化・核酸etc)を問わない包括的な発信をしている。

反ワクチンとしては、この先の未来で人間は人間のままでいられるのか?庶民の肉体はどのようなことになっているのか?が気になるところだ。


(Chapter.4に続く)

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