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【ICD-999要約シリーズ】②血管炎~全身性多臓器疾患の鍵~

Patrick Jordanの2008年処女作"ICD-999 Vaccine induced Diseases- The Chronic Serum Sickness Postulate(ワクチン誘発性疾患~慢性血清病原則)"の翻訳・要約記事の第二弾。

前回の記事がコチラ↓。本記事はその続きとなる。本人から翻訳許可、並びに収益化の了承済み。


"If you are not looking for something- you won't find it."
“探そうとしなければ見つかることなどない”

糸球体腎炎を調べる過程でまず私の目に飛び込んできたのは、血清病を解説するMerckマニュアルの記述だ。糸球体腎炎は動物の実験血清病※での主傷害だが、「驚くことに」人間では観測されないとあった!その言葉を鵜呑みにするなら、一等地の沼地の権利書と一緒に売りつけたい商品リストが山のようにある。そう、私は糸球体腎炎を追跡して血清病というラビットホールに落ちてしまった。当然、血清病の正体を理解しなければならず、そしてそれは終わりのない冒険の始まりを意味する。

※(訳注)実験血清病…免疫反応を惹起する抗原を静脈、腹腔内注射することで誘発する疾患。抗原投与で形成される抗原抗体複合体(免疫複合体)の血管や腎臓組織への沈着が原因。症状が全身性の場合に血清病、注射部位に限局される局所性の場合にアルザス病と呼び分ける。実験室で投与される抗原にはBSA(牛血清アルブミン)が良く用いられる。
参考:梁瀬恵子. (1980). 免疫複合体とその意義について. 皮膚, 22(4), 517–531. https://doi.org/10.11340/SKINRESEARCH1959.22.517

公共端末でインターネットを使い、地元の図書館で多くの情報を入手した。これは、対人保健や公共の礼儀を知らない大勢の人々から伝染病をもらう効果的な方法だ。幾つかファイルをアーカイブしたのは、目の前の情報の理解に必要な背景知識が何もなかったからだ。私はコミュニティ・カレッジの医学部進学準備過程(PreMed)を修了していない。金以外にも理由があった。私は自己研鑽に投資をしてきた。だから、人生のこの時点で、金を払う客として手本になるべき教育にだけ出費をしたかった。すぐに理解したのは、自分の発言の意味を理解している人物が皆無であり、Boyd’s Pathologyにあった文言:「病 因 不 明」を繰り返しているだけだということだ!2年間で得た有益な情報はたったこれだけだった。

人は1クォート/日の粘液を産生する。鼻から排泄されなければ別の場所に行くことになる。粘液は肺を覆っている。つまり肺で捕集された成分は全て咽喉に輸送され、そこで飲み込む。粘膜は腸をコーティングし、腸は不純物を処理することになる。だからMCSにとって「匂い」が致命的になる。その通り…君が異常なんじゃない。全 て生理学的現象だ。ところで…MCS(Multiple Chemical Sensitivity 多重化学物質過敏症)はワ ク チ ン 誘 発 性 疾 患だ。

退学後に発見した有益情報の一つは、Nephron誌にあったとある文献の要約記事だ。フィッシュオイルのオメガ3脂肪酸(そう、もっともっと摂れと煽られているヤツだ)が血清病を憎悪させるというものだった。何を考えていやがる?危害を加えて回復させるだと?それのどこに利益があるんだ?しかし、私の少ないリソースの範囲では、その記事全文にアクセスすることはできなかった。図書館員と懇意にし、友人になる。彼らは人類の知識の門番だ。親切な図書館員から、イリノイ大学はランドグラント機関[1]※だと教えてもらった。

(※訳注)[1] ランドグラント大学は、アメリカ合衆国の大学のうち、モリル・ランドグラント法の適用を受けている大学である。土地付与大学と訳されることもある。モリル・ランドグラント法は、南北戦争中の1862年6月に制定されたもので、農学、軍事学及び工学を教える高等教育機関を設置するために、連邦政府所有の土地を州政府に供与すること等を定めている。

つまり、その州の住民であればもてなしとしてコレクションを利用させてもらえる。制限はあるが、私は古い書庫にアクセスすることができた。これは私が出合った中で最高レベルの知識の宝庫だった。数千万冊の文献だ。私が真っ先に調べたのは血清病とフィッシュオイルに関する論文だった。直接関係しているからだ…待ちに待った…糸球体腎炎と!

Tateno, S., Kobayashi, Y., & Robinson, D. R. (1997). Dietary fish oil supplementation exacerbates serum sickness nephritis in mice. Nephron, 77(1), 86–92. https://doi.org/10.1159/000190251
フィッシュオイルはマウスの血清病腎炎を悪化させる

要約
BSA誘発性免疫複合体腎炎にフィッシュオイル(FO)が及ぼす影響をB10.Brメスマウスで調べた。実験期間中、マウスには脂質源として、食事の10%を①FO ②ベニバナ油(SO) ③牛脂(BT) の何れかを含有した実験的脂肪フリー食を給餌した。FO群(n=19)の84%、SO群(n=19)の53%、BT群(n=19)の48%(対FOでp=0.0217)で蛋白尿が観測された。FO群は、SO群とBT群に比較して、腎臓組織の病変が重症化する傾向にあった抗BSA抗体、及びBSA-抗BSA抗体の循環性免疫複合体のレベルが、FO群はSO群、BT群より有意に高かった。抗BSA抗体のアヴィディティがFO群では低い傾向にあった。FO群は他2群に比較して、腎皮質のプロスタグランジンE2及びトロンボキサンB2の産生が低かった。トロンボキサンB2/プロスタグランジンE2比が、FO群はBT群より高かった。以上の結果は、FOの摂取が、マウスのBSA誘発性免疫複合体腎炎の悪化をもたらし、それがプロスタノイド産生の抑制に関連した免疫反応の変化に起因すると示唆する。

図1. 腹腔内BSA注射後の各食事群で蛋白尿陽性の動物におけるパーセンテージの変化
●:フィッシュオイル(≒オメガ3)
○:ベニバナ油(≒オメガ6)
△:牛脂(≒飽和脂肪酸)
BSAの腹腔内接種後、実験食に各々の脂肪酸を添加した食事を与えて追跡。
※部分でフィッシュオイル群 VS 牛脂群で有意差(p=0.0217)

※(訳注)PUFAが腎炎を起こすのではなく、ワクチン接種誘発性腎炎の後のPUFA摂取(特にフィッシュオイル)で腎炎が悪化するということ。アンチプーファの人々は、現代人が大量のワクチン汚染を受けていることを視野に入れていないことが分かる。

…この話を元に、崎谷博征著「オメガ3神話の真実」第一章に掲載の症例3を読んで頂きたい。インフルエンザワクチン接種後にPUFA塗れにしていることが分かる

ここで言いたいのは、慢性腎不全でなかろうが、透析を受けてなかろうが、一 回でもワクチンを接種すれば腎臓が損傷するということだ。これは連中にとってWin/Winだ。腎臓は身体の多くの機能、特にビタミンDの活性化を担っている!ビタミンDは高容量摂取で毒性があり、太陽光には発癌性があるから避けろと言われてきた(違う、ワクチン※と太陽光の遮蔽、ビタミンD欠乏が癌の原因だ)。そして全て腎臓で処理される。腎臓には隣に大事な副腎という臓器があり、これはまた重要な機能を担っているが、ワクチンの副腎への影響に関する研究は一切見たことがない。詳細は後述する。

※(訳注)20世紀天然痘ワクチンの頃から、接種後の発癌が観測されていた。当時は発癌性の病原体が存在するのではないかと考えられていた。仮にそれが存在するとしたら、当時の濾過技術ではそれを除去する術もなく、その事実一つとっても危険な行為だと批判されていた。

この最重要文献はどこに掲載されていたか?獣医学雑誌だ。骨が折れる金のかかる旅だったが、それだけの価値はあった。私は、政府を崩壊させるような情報を得るスパイの気分で文献を入手し、定期刊行物や製本された雑誌を見てくつろいでいた。そこで獣医学は人間の医学より人間の疾患に詳しいことを発見した。人間の生理学を探求する実験は大半が動物で実施されることから、人間で知り得ることより、動物での因果関係や生理学を把握している点で多面的である。食用動物は商品として扱われることからもドル箱としての価値があり、屠殺の前に機能性を維持する方法の研究の為に金が投じられている。人間を奴隷動物のように扱うのとは対照的なのは、人間なら、接着剤用のOld Grey Mare 老いた灰色の牝馬を屠殺して次の犠牲に移る前に、病気にしたり、寿命を引き伸ばすことが可能だからだ。目的は人々を健康から遠ざけることであり、彼らのことをよく知っているかどうかは本当に問題ではない。獣医学部図書館には、私が見てきた他の雑誌とは違って、人間の病気について正直に語る記事が私の想定以上にあった。まさか、学術界では死体の血液よりも発行部数の少ない雑誌を、一部の有識者が発見するとは予想外だっただろうと想像するしかなかった。

(以下翻訳途中)

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