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英国散歩 第18週|イングランド各地のクリスマスシーズン風景⑤ロンドン

イギリスのクリスマスシーズンはだいたい1月初旬まで。
長く楽しいシーズンが終わりを告げましたが、これまで撮った写真の整理も兼ねて、イギリス・イングランド各地のクリスマスシーズン風景の紹介を続けています。

過去4回分はこちらから
①ケンブリッジ編
②マンチェスター、リバプール編
③コッツウォルズ、バース編
④オクスフォード+ブレナム宮殿編


そして、本シリーズ最終回となる今回は、大トリの「ロンドン」
見るべきスポットが多すぎて全く網羅はできませんでしたが、11月からクリスマス前(オミクロン襲来前)頃までに何度かロンドン中心部を訪問し、有名どころはそれなりに見て回れたかなと思います

それでは、厳正な写真整理のもとで選んだ、ロンドンのクリスマスを代表する25スポットの写真を一気に紹介していきます!
(これでも一応厳選したつもりです…。が、非常に長いので目次から気になったものだけご覧いただけたら幸いです)



1.ストリート

①リージェント・ストリート Regent Street

ロンドンのクリスマスの代名詞、リージェント・ストリートのイルミネーション。1954年、ロンドン中心部でいち早くクリスマスイルミネーションを開始したというレジェンド的なストリートです


②オクスフォード・ストリート Oxford Street

こちらのオクスフォード・ストリートのイルミネーションも1959年に開始と歴史が長く、リージェント・ストリートと並び、ロンドンの冬の風物詩として名前が挙がります


③カーナビ-・ストリート Carnaby Street

SOHO地区にあるカーナビー・ストリートは昼間にも目立つデコレーション。モッズ、スキンヘッド、パンクなど1960年代頃からのロンドンの流行の発信地で、力の入ったデコレーションからその矜持が感じられました


④ニューボンド・ストリート New Bond Street

高級ブランド店が軒を連ねる、ニューボンド・ストリート。イルミネーションは繊細で可憐な雰囲気です


⑤サウスモルトン・ストリート South Molton Street

地上まで届くアーチ状のイルミネーション。他の道幅が広いストリートとは違い、アイレベルに近い分、インパクトがありました。歩行者天国のストリートならではといった感じです


⑥バンクサイド Bankside

テムズ川に沿う歩行者専用道「Bankside」の、キャノンストリート鉄道橋にぶつかるあたり。テムズ川、パブのテラス席、サンタ帽の路上ミュージシャン、後ろにそびえ立つイギリス一高い建物「The Shard」という風景に、ロンドンの冬の魅力を感じました




2.商業施設、再開発エリア

⑦ハロッズ Harrods

ロンドンのガイドブックに必ず載っている老舗高級デパートのハロッズ。これはハリボテ?と見紛うほどに、丁寧にくっきりと建物ファサードに沿ったライティング。さすがの存在感を放っていました
ハロッズの横に回ると、建物正面のインパクトを凌駕するシャネルのエントランスが…。シャネルNo.5の100周年を記念した期間限定インスタレーションとのこと


⑧ハーヴェイ・ニコルズ Harvey Nichols

比較的若者向けの最先端ファッションを発信するデパート。1階だけをカラフルに彩るおしゃれなイルミネーション。近くのハロッズとの差別化をしっかり意識していそうです


⑨リバティ Libety

老舗デパートのリバティ。ケンブリッジでも「イギリスでクリスマスを満喫するならまずリバティに行ってきな」と言われたほど、この時期は特に大人気。
フロアに並ぶクリスマスオーナメントの種類の豊富さには本当に圧倒されます。ちなみに、歴史的建造物(Grade Ⅱの指定建造物)のデパート建物自体も見応えがあります


⑩ハムリーズ Hamleys

1760年創業、「世界最古・最大のおもちゃ屋さん」のハムリーズ。イギリスじゅうの子どもたちにとっての夢の国。クリスマスシーズンのロンドンで、ここが最も密だったのではないかというくらいの混雑ぶり
リージェント・ストリート沿いの店舗の前には人だかり。お店を出入りするのにも一苦労でした


⑪ピーター・ジョーンズ Peter Jones & Partners

イギリスの老舗デパート「ジョン・ルイス」系列のデパート。1階の贅沢な吹抜空間はクリスマス専用フロアになり、オーナメントやツリーが売られていました


⑫コヴェント・ガーデン Covent Garden

クリスマスデコレーションの規模としてはロンドンの商業施設ではおそらく最大級。
クリスマスマーケットやレゴやFrozen(アナと雪の女王)のクリスマス展示に加え、レストランのテラスにはドームに囲われた特別席もありました
いつもライブ演奏があるホール。屋根付きとはいえ半屋内で厳しい寒さですが、人気は全く衰えません
高さ20m超のクリスマスツリーもありました


⑬ロンドン・ブリッジ London Bridge

左奥にタワーブリッジ、右奥にロンドン市庁舎、手前にトナカイ
テムズ川に沿ってクリスマスマーケットのストールが並びます。冷たい風を避けるように、大きなテント型のバー空間もありました


⑭ヘイズ・ガレリア Hay's Galleria

同じくロンドン・ブリッジのエリアにある複合商業施設で、倉庫をリノベーションしたおしゃれスポット。その大屋根空間には巨大なクリスマスツリー、クリスマスマーケットが出ています
大屋根のアーチの下に、身体スケールなクリスマスのアーチ。くぐりたくなります。ちなみに、この建物も歴史的建造物(Grade Ⅱの指定建造物)です


⑮バラ・マーケット Borough Market

ロンドンブリッジの近くで、1000年の歴史を持つというロンドンの台所。高架下空間で薄暗くなりがちなところですが、赤が鮮やかな巨大リボンや電球でとても楽しげな雰囲気になっています
かなり広いマーケットですがどこを歩いてもこの活気


⑯サウスバンクセンター South Bank Centre

ロンドンでも有名なウィンターマーケットが開催されるサウスバンクセンター。イギリス最大のアートセンターということもあり、木々のイルミネーションも少し特徴的です
今年のマーケットは橋梁下空間のみで小さめ規模でしたが、開店前の時間帯から大勢の観光客でにぎわっていました


⑰キングスクロス King's Cross

近年の大規模再開発で大きく生まれ変わった、キングスクロスのインパクト強めなイルミネーション。2棟の歴史的な石炭貯蔵庫(Coal Drops)の建物を保存しつつ、上部にサムスンの店舗が乗っかっています
サムスンの下の広場には、バー付きのカーリング会場が現れました。非常に映えています。
(キングスクロスの詳細はこちらも)




3.オープンスペース(広場・公園・庭園・マーケット)

⑱トラファルガー広場 Trafalgar Square

観光名所、トラファルガー広場のクリスマスマーケット
1947年から毎年、第二次世界大戦の支援のお礼としてノルウェーから寄贈されるクリスマスツリー。今年は、その「みすぼらしさ」で有名になっていました…。


⑲レスター・スクエア Leicester Square

トラファルガー広場からすぐ近く、ロンドンのエンタメの中心地「ウェストエンド」に位置するレスター・スクエアのクリスマスマーケット。
ウエストエンドらしく、エンタメの会社に運営されたクリスマスマーケットで、エンタメショーの劇場までありました


⑳レドンホール・マーケット Leadenhall Market

ハリーポッターのロケ地としても有名なレドンホール・マーケット。マーケットは700年近い歴史を持ちます
1881年建築の現在の建物(Grade Ⅱの指定建造物)の装飾ともマッチした、きらびやかなクリスマスツリー


㉑グローブナーガーデン Grosvenor Gardens

ロンドンのセレブタウン、メイフェアのアメリカ大使館近くのガーデン。25,000本以上のホワイトローズのイルミネーションは故人を偲ぶために捧げられたものだそう。ロイヤルマースデンがんチャリティーへの寄付ブースもありました


㉒ハイドパーク Hyde Park

ロンドンの冬の風物詩、ハイドパークの移動式遊園地「Winter Wonderland」。ロンドン中心部の王立公園・ハイドパークに、100以上のライド、ロンドン最大級のクリスマスマーケットなどが期間限定で出現します
毎年300万人が訪れるという真冬の超人気イベントで、その規模はもはや移動式とは思えないほど(詳細はこちらも)


㉓キューガーデン Royal Botanic Gardens, Kew

ロンドンのクリスマスイルミネーションで一番圧倒的だったのが、こちらの世界遺産でもある王立植物園・キューガーデン
ロンドン中心部から少し離れたところにある、132 haという広大な敷地内に、工夫を凝らした様々なイルミネーションが展開されています
全てのイルミネーションに作品名と作者が書かれたボードが立ち、その1つ1つが、今まで見てきたロンドン中心部のイルミネーションイベントの主役級に匹敵するほど
順路に沿って進むと、イルミネーションの合間にフードエリアがあったり、遊園地があったり
基本的にすべてのイルミネーション作品が音楽と連動して変化するタイプでしたが、このTemperate Houseは特に大規模。ハイテンポな曲調に合わせて建物内外両方からのライティングで鮮やか&ダイナミックに彩られていて圧巻でした
全てが主役級の作品の中でも、おそらくこの水面を舞台にしたイルミネーションが真打ち。クリスマスソングに合わせた、大迫力の噴水&ライティング・ショーで、水しぶきへのプロジェクションマッピングも見事でした。(いろんな方がこの動画を上げておられるのでもしご興味あれば)
ちなみに、このエントランスのリボン付きゲートは、前回のブレナム宮殿と同じものでした
こちらのトンネルも1つ1つのライトが花の形になっていて、ブレナム宮殿で見たものと同じタイプだったように思います。いずれも同じクリエーターの作品かもしれません




番外編

㉔ダイナゴン横丁 Diagon Alley

ワーナーブラザーズ・スタジオツアー・ロンドンの「The Making of Harry Potter」の中


㉕ホグワーツ魔法学校 Hogwarts School of Witchcraft and Wizardry

ホグワーツもウィンターバージョンになっていました




やはりイルミネーションについては首都ロンドンは層が厚く、どこを訪れても華麗に光り輝くまちを楽しめました。
緯度が高く、東京よりもずっと長いロンドンの冬の夜。それを最大限楽しむための長年の努力が、今日のクリスマスシーズン風景につながっているんだろうなと感じました。


以上で、5回にわたった「イングランド各地のクリスマスシーズン風景」シリーズを終わります。



References
各スポットの公式ウェブサイト


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