来週の自分へのお手紙

遂に相場が動き出しました。

日経平均現物(日足)

1/24でギャップアップで27000回復してから5週間半というかなり長い揉み合いでした。更にナイトで300円超の上昇となっていますので、絵的には下押しの屈伸からの完全なる上抜けとなります。この5週半というタームでのパワーの溜め込み、一旦下に振って売りを誘ってからの抜け出し、その分の上昇持続力は持っているかも知れません。

どうか来週1週間、あまり前のめりにならずに、引いた目線で相場を見てください。局所的(短い時間)では大きな値動き、派手な動き、はたまたツイッターでの順張りxx野郎が29000だの30000だのという全く根拠のないの買い煽りで翻弄してくるでしょう。ですが、現時点ではどう考えても超絶高値圏です。ショートのロスカットは止む無しでも、ここで買いに転じるのはもちろん、押してきたところも決して買うべきではない場面です。1ヶ月先を想像してください。レンジ上抜けで1週間、もしかすると2週間くらい過ごすかも知れません。ショート(含み損)を持ち続けるのは精神的にとても疲弊します。押してきた時にヤレヤレを出したくなります、両建てで一旦楽になりたくなります。それは罠です。
もちろん、来週の相場は27500までの押しからSQ28000超えも想定できるでしょう。SQ明けで日中は強がるかも知れません。そうであったとしてもです。買ってもすぐに利食いしてクローズする超短期的なもの以外では買いなどあり得ません。
来週の週末に相場が引けた後、それでも28500円を上回る陽線が確定していたら、その時は再度考え直しましょう。

前回の記事で13.22倍がコロナ後の高値と書きました。当たり前ですが、PERの何倍まで買われるかは、その時の相場の雰囲気です。この先がとても良くなると思われれば13.5倍を超えてきます(アベノミクスでは13倍がざっくり下限でした)が、日銀の金融政策の先行きも、世界的なインフレの波も変化があったとは言い難い状況です。週末のEPS換算でのナイト引け28210円は13.34倍水準です。EPSが上スライドするとしても目下限界値です。
来週もEPSの値は少しこまめにチェックしたいところですが、目下のところでは13.5倍が28450円といったところで、前回高値28500とほぼ合うというのもまた何かの因縁でしょうか。

日経225CFD週足

1本だけレジスタンスラインを引きました。28350円付近です。

日経225CFD週足

全く同じチャートに別のラインを引いてみます。恐らく去年の夏頃までみんなが引いていたレジスタンスラインです。夏にブレイクして大変なことになりました。でも、重要なのはその後です。レジスタンスを抜けましたが、結局は元のレンジに戻っています。
記事の冒頭で揉み合いを抜け出したパワーがあるとしました。それは確かに正しいですが、あくまで揉み合った期間分のパワー程度で、現在の揉みはコロナ後の高値30000超え2回から昨年の安値24500という丸々2年以上続いている壮大なレンジ相場の中でもがいているに過ぎないという点です。ですので、今回も仮に28350を抜けだしたとしてもその後上昇するというわけではありません。

前回の記事でも書いた通り、今、225の一番の関心毎はアメリカ相場ではありません、日銀政策決定会合です。黒田総裁最後の政策決定会合はSQ当日ですので、揺れはあったとしてもSQ値自体が13.5倍を超えているとか、はたまた暴落している可能性は極めて低いと考えています(申し訳ありませんがSQ値予想は出来ませんし、しません、意味がないので)。
サプライズ大好きな黒田さんですが、まさか立つ鳥跡が草も生えないほど濁していくとは、さすがに思えません。静かに植田総裁にバトンタッチするでしょう。お披露目でかなり上手くやったので、わざわざここで濁す必要がないです。そして、一週遅れになっている雇用統計が夜にあります。アメリカはタカだのハトだのに一喜一憂していますので、そろそろ雷が落ちるかも知れませんが、仮にまたご都合主義で浮かれ放題になったとしても、225は13.5倍を超えていることはないと想定します。アメリカが喜ぶのはインフレ低下、円高の方向になるため、単純にアメリカ高、225高ではないことが現在の相場では多くなっています。

最初の植田日銀は4/27、28で、これは5限となっています。新体制の日銀が相場の動きに対してどう対応するかを試す動きというのは何度かあるはずで、4月には調整しているとみています。
先々のことは、相場を見ながら対応していくしかないでしょう。

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