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農家さんと繋がろう!食卓を守る第一歩
米価高騰のリアルと、私たちにできること
地方も例外じゃない!米価高騰の波
最近、スーパーでのお米の値段を見て驚いた方も多いのではないでしょうか?
私が住む伊万里市でも、5kgで4,000円を超えるお米が当たり前になってきました。
地元の直売所でも、30kgで19,000円程度、5kgで4,000円を切るくらいの価格です。
ついに地方も、
「お米は高い!」
という状況になってきたようです。
棚田米も高騰!作り手の高齢化と憤り
そんな中、保全活動を行っているすみやま棚田のお米は、会長さんの善意で、30kg玄米が上記の半額程度で販売されています。
*もう販売用の在庫はないとか・・・
しかし、会長さん自身も
「もう作りたくないね」
と話されています。
これは、高齢化による体力的な問題だけでなく、異常な米価高騰に対する憤りも感じられます。
作り手からすれば、この状況はとうの昔から分かり切っていたことであり、「今さら米を欲しいと言う国民への憤り」とも受け取れます。
需要と供給のアンバランス
農林水産省の発表データでは、米の需要と供給はほぼ均衡しているとされています。
しかし、現場の感覚では、明らかに供給が追いついていません。
棚田の保全活動を始めた3年前頃から、米作りの担い手不足は深刻でしたが、ここ数年でさらに加速しています。
保全活動先の周辺地域では、整備された田んぼでも米を作らない人が増えています。
70代後半の農家の引退と、さらなる米価高騰の懸念
最近の米価高騰を見て、今までなんとか踏ん張って作ってくれていた70代後半の農家さんたちが、
馬鹿らしくなって米作りをやめてしまうのではないかと感じています。
実際、すみやま棚田の米も、例年より3~4ヶ月早く売り切れてしまっています。田植えが始まる頃には、米の価格は5kg5,000円、いや6,000円になっているかもしれません。
今、私たちにできること
このような状況の中、先を見据えた賢い人は、米作りを真剣に考え始めているでしょう。
しかし、多くの国民は、米作りをどうすれば良いか分からず、場所も確保できません。
そんな時は、近くで棚田保全活動をしている場所や団体を探してみてください。田植え体験イベントなどに参加して、米作りの現状を肌で感じ、農家さんと親しくなりましょう。まずは、そこからです。
米価高騰は、
他人事ではありません。食料自給率の低下は、私たちの生活に直結する問題です。まずは、現状を知り、自分にできることを始めることが大切です。