ピカルーンを見てきました

劇団壱劇屋さんのピカルーンを見てきました。

始終めっちゃよかったです!

役者の動き、演出、脚本、全てが良かった。本当に見に行って良かった。

特に伏線や波を使ったキャラクターの立て方がすごい。

何人か特に好きだったキャラクターについて書いていきます。


紙研(しげん)さん

お姫と夜、話をしているとき、

「夜は日が出ていないから傘をささなくていい」

と言っていました。

生まれつき太陽の光で体が焼けてしまう体質で、

だからいつか太陽を壊しに行くことが夢だと言っていました。

「空を見上げて、綺麗だとう人たちは何を見ているのだろうか」とも言っていました。

そして、「紙の術の練度を上げて空を飛ぶんだ」とも言っていました。

シーンは変わり、お姫が崖の上で敵に囲われている時。

お姫に「飛べー!」と叫んで傘を作っている紙をお姫に飛ばし、

その紙がお姫の翼となりました。


書いているだけで思い出して泣きそう。

自分が焼けてしまうことがわかった上で、

お姫を守るために決断しました。

そして、そのお姫の姿を見上げて、傘を失って空を見えることができるようになった紙研さんは、

「綺麗だ」と言いながら燃えていきました。

翼の演出(紙で翼を作るところ、神々しい照明)も込みで本当にいいシーンでした。


伊武(いぶ)さん

紙に書いた人に変装できる人。

特別な筆を持っていて、一度だけ書いたものを具現化できるらしい。

こんな設定の方です。

舞台が始まった時、お姫が知らない女性と話をしていました。

ただ、進行のためにいたのかと思ったのですが、

実は伊武さんがお姫を見守るために

特別な筆で書いて生み出した人でした。

途中でお姫と話している時、

秘密だと言ってその筆のことを教えてくれ、

しかし何を書くのかずっと迷っているようでした。

それを、最後、自分ではなくお姫のために使ったのが素敵でした。

一番最初から伏線があり、途中で最初にいた人が出てきて「あれ?」となり、最後に回収されるのがすごく面白かったです。


台本見たら放心してしまってうまく書けませんでしたが、

本当にいい舞台でした。

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