見出し画像

HSPの処世術


HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、人一倍繊細な気質をもって生まれた人、という意味で、私はこれに当たると思う。

見えない空気が読めて、他人の好意や悪意などを感じ取りやすい。
普通の人からすれば気にしすぎ、考えすぎ、と言われてしまうようなことだか、感じてしまうのだから仕方ない。

田舎の人は、出る杭を打つのが得意なようだ。
私は普通に生きてるだけで目立つ方のようだった。
特別優秀なわけではなく、都会にでると埋もれてしまう程度なのだが、田舎で目立つのは中々に生きづらい。
何かしたわけではないのに、卑屈な言葉をかけられたり、粗捜しをされ、陰口を叩かれる。
結局何をしても嫌われるのであれば、どうしたらいいか。

学生時代はとにかく目立たないように、なるべく地味に、かといって優等生ぶるのではなく、発言せず長居せず、気配を消して生きることに終始した。
おかげで、後ろに立っても気づかれないくらい気配を消す術を身に付けられた。
見えないものを感じるのだから、人に存在を感じないようにするのは動作ないことだ。
同窓会で大多数に、あんな子いたっけ?って思われるレベルなので中々うまくいっていたのだと思う。
そして、努力した。
ある程度の社会的地位を得れば、他人はとやかく言いづらくなる。

社会人になってからは、とにかく気を利かせ、良い人を演じることに終始した。
容姿も整え嫌味にならない程度に品よくいて、でも完璧ではなくダメなところも見せれば、勝手に人は好感を持ってくれる。
短所も言い換えれば長所になるように、上手い言い回しや言い換えを覚えた。

これはTwitterでのオフ会の主催をする際にも大いに役立った
TwitterなどのSNSは匿名で好き勝手発言できるので、実際に会った私の様子や知り得た個人情報を書こうと思えばいくらだって書ける。
しかし、オフ会の日時・場所の希望、メンバーの選定、特に女性に対しての配慮を念入りに不安にならないようにし、当日も楽しく、アフターフォローもして、大体の人の満足感が高いようにすれば、人は悪口を言わない。
そして私に好感を持っている人が多いのが分かれば、何となく同調圧力で、悪口を言いにくくなるものである。

ただし、疲れる。
とっても疲れる。
相応の対価がなければ趣味でやるようなものではない。
またやりたいかって言われるとやりたくない。
肩書きが外れたらやってもいいかなという気持ちがほんの少しあるくらい。

感受性が高い、という生きづらさも、努力ややり方次第で役立つこともある、というお話。


暇潰しになった、続きが読みたい、と思っていただけたらサポートお願いします。