見出し画像

今日の妄想

急遽人が辞めることになり、繋ぎで1ヶ月の離島勤務が決まった。
特に自然が好きでもないし、何もない離島なんて、と最初はそう思った。
でも、島の人たちは距離感良く接してくれるし、思いの外快適だった。
半月くらい経った頃に、公民館のようなところで飲み会があると、お誘いを受けた。
島の素材を存分に生かした持ちよりの料理に、お酒が良く合った。
打ち解けられた安心感もあり、勧められるがまま普段より飲んでしまったと思う。
気がついたら、良く世話を焼いてくれる男性と2人きりだった。
優しく素朴な方で悪い気はしなかった。
背中に手を回し引き寄せられ、キスするのかな、と目を閉じたら、いきなり後ろ髪を掴まれ、耳元で、
「先生、マゾでしょ?」
と囁かれた。
なぜ分かったんだろう。
普段の優しい立ち居振舞いから、そんなひどいことをするなんて想像もつかなかった。
冷たい目で見下ろされ、垂らされた唾を飲み込む。
怖かった。
でも、目を離せなかった。
そして私はきっと、どうしようもなく、期待に満ちた潤んだ目をしていたと思う。
畳に組み敷かれ、衣類を剥ぎ取られる。
何もないと思いつつ何か、にいつも期待していたことを、セットアップの高級ランジェリーが証明してしまっていた。
乱暴に弄ばれ、私の快楽など関係なく使われ、当たり前のようにナカに出される。
理解が追い付かず、放心状態の私。
気がつくと、帰ったはずの島民が数人戻ってきていた。
目の前に差し出された熱いモノたちを言われるがままに奉仕する。
「やっぱそうだったんだ?」
「本土の先生はこういう教育もちゃんと受けてて偉いね(笑)」
「手が休んでんだけど?」
嘲笑の声と、奉仕がおざなりになるととんでくる平手。
必死で口と手と腰を動かす。
その行為は明け方まで続いた。

その日からは、昼夜問わず色んな人に使われた。
他の島の人たちは、知っていても見て見ぬフリをしていた。
おそらくよくあることだったんだと思う。
任期が終わり、どうなるのだろうと思ったが、特に引き留められることもなく、あっさり帰ってきた。
あの時間は夢だったんじゃないかと思うくらい、現実味がない。
けど、またね、と手を振った彼の笑顔が、脳裏に焼き付き、ずっと離れない。

暇潰しになった、続きが読みたい、と思っていただけたらサポートお願いします。