誰かを呪っても、幸せにはなれないということ

自分の機嫌は自分でとる

頭ではわかっていても。
かわいい服を買う、着る。コスメを買う、使う。かわいい私になる。
好きなアイドルのSNS、ブログ、ライブ。ときめきで満ちる。
でも、全部一瞬。満たされたような気がするのは、気がするだけ。根っこはいつもカラカラ。
愛し方も愛され方も、一向にわからない。
みんなのことがうざくてたまらない。最後の最後で好きになれない。許せない。
自分のことも。

私が誰かを絶対に許さないと憤っているとき。絶対に地獄に落ちろと、現世で地獄を見ろと、不幸に死ねと呪っているとき。私が後悔してるとき。どの瞬間も、私の幸せにはつながらない。そして、みんな、幸せを求めて生きている。私ではない、誰かに思いを寄せて。
未だに予測変換に名前が出てくる。今となってはただの文字って感じ。でもたまに、その履歴は、私が何回もあの人の名前を、届かなかった分も全部ふくめて、何回も呼んだことの証拠だと、甘苦いなつかしさを感じてしまう。
私の名前は、3回しか呼んでくれなかった。
私の名前、ほんとに知ってた?誰だか判別できてた?どうして呼んでくれなかったの?他の人と呼び間違えるのが怖かった?なんて。きっと深読みのし過ぎなんだけど。
ねえ、私の名前、もう覚えてないでしょ。最早、知らない人になってるんじゃない。

どんなに恨んでも、呪っても、みんな私のことなんて覚えてない。傷つけたことすら気づいてない。その現実はなんとなく気づいてる。あんな人たちのせいで、私が幸せを諦めるなんていうのは、馬鹿げているとも、たまに思う。
でもやっぱり踏み出せない。友だちとも、家族とも、好きな人とも、悉く上手くいかなかった記憶ばかりで、「次こそ」なんてもう、思えなくなっている。「どうせ」が付きまとう。

幸せは歩いてこない、というのは、本当にその通りなんだなとつくづく思う。いつまでもここで立ち止まっていても、何も変わらないどころか、深刻化していく孤独。結局、私は幸せから逃げているんだろうな。
傷つくのが怖い。自分は絶対に幸せになれない。幸せの次には、きっと崩壊が待ってるって。それが怖くて。

私にとっての幸せってなんなのか?どうなりたいのか?
結婚が幸せとは思わない。そうじゃない結婚をたくさん知ってるから。身近に、幸せそうな夫婦がいないっていうのもきっと大きい。
彼氏がいたら幸せなのか?恋愛って幸せなのか?わからない。傷ついてまでしたいとは思わない。アイドルに会いに行っても、楽しいし、大好きって思うし、リアコになりそうで怖くなるときがあるけど、付き合いたいわけじゃない。
友だちがいると、楽しいのは知ってる。好きな友だちもいる。でもみんなの楽しそうな生活に嫉妬してしまって、めんどくさくなる。通知が埋もれるほどとか、そうでなくても、毎日誰かしらからメッセージが届いているらしいみんな。何?それ。私のLINEなんて、公式アカウントからしか来ないよ。いいなあ、自分のことを考えてくれる誰かが、そんなにいて。

どんなに寂しくても、それに負けることはない。なんだかんだ1人でどうにかやり過ごす力を持ってしまっている。寂しいからといって、人肌恋しいからといって、自分を安売りはしない。どこまでも高い私のプライドを超えてくる人はいない。それに、わざわざ超えようと思う人も、いないらしいし。
なんて言うのは、人付き合いがとことんできない人間の、虚勢なんだろうか。

そうやって人々を避けていると、頼る先はお金になる。自分の満たされなさを紛らわすために、お金に頼ってしまう。でも、物を買っても、サービスを買っても、欲しいものではあるはずなのに、心の中で一番欲しいと思っているものがずっとずっと手に入らないから、なんだか全部、虚しくなってしまうことがある。
自分のためにやってるはずなのに、どこかで、他人に嘗められないように、とか、良いって思われたい、とか、そういう気持ちがあるのがうんざりする。どんなに外見を飾ったって、中身は褒められないから、あんまり意味ないなっていうのも、うっすら気づいてるんだけどな。

つらいなあ

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