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夢みていた頃

今日だけはいつも吹く風がスゴくいい匂いがして心地いい。窓から見る景色はいつもと変わらないのに何かいつもとちがく見える。外には好きな華が咲き乱れ舞い散る。何でもないいつもの光景。なのに見るワタシの気持ちがいつもと違うのか?立ち止まり見ようとしたから違く見えるのか?今までの普通が普通じゃなくなるのにそう時間はかからず変わってしまう。それが良くも悪くも最初は戸惑うがいずれその環境にも馴れていく。小さい頃はいろんなものが欲しくて欲しくて尽きなかった。早く来てほしい日があったり会いたいものやなりたいものがたくさん浮かび溢れ決められなくて全てがキラキラだった。オトナになるってことは次第に欲しいものや将来の自分が描けなくなって毎日の押し寄せる時間という波に飲み込まれて自分の気持ちが聞こえなくなるものだろうか?しょうがない。これが現実。置かれる現実をたまに理不尽・不公平と思うことも文句を飲み込んで何でもない顔をすることがオトナになるということなのだろうか?自分が思い描いたキラキラした夢や想いはどこに置き忘れちゃったんだろう?いつの頃か。ワガママは言わないから自分の居場所(人)が欲しいと願うことが唯一の願いに変わっていた。

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