風景

ほんとうの詩が詠みたい
青空を見上げる午前10時

泣きたくなるよな心模様
散弾銃で吹き飛ばし

散った破片を寄せ集め
真綿で優しく包むよな

心にそっと寄り添って
胸がすっと梳くような

静かで
熱くて
矢のような

自分で書けたらいいのにと

おいてけぼりと名乗るには
あまりにほんとのこと過ぎて

線路沿いの街並みと
高層ビルの向こう側
ガタゴト電車の行くホーム


#詩
#詩作
#おいてけぼりの国




見津 知恵瑠

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