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7/15-21 ドタバタ日記

15日
埼玉県は、蒸し暑い。
梅雨の時期のせいでもあるが、僕の住んでいる場所よりもジメジメした空気が常に泳いでいるような感覚であった。ホテルであれば、自宅のように冷房設備を容赦なく使いまわすことができる。ケチっていれば、快適に過ごすことはできなかっただろう。この空気は、たまたまであったことを祈る。

車で帰宅した後、そのままバイト先に行く。心の底から休みが欲しかったが、ただでさえ収入源が少ない僕は、脳みそを介さずに脊髄で約2時間かけて急いで戻ってきた。その日の夜は、いつ寝たのかも覚えていなかった。


16日
ECサイトに潜り込んでセール品をカートに投げ入れる。
物欲は、食欲・性欲と違って裏切らない信頼たるものがある。もちろん「もの」を手に入れるためには、経済的に一定の限界がある。しかし、品切れや販売停止といった生産者側の都合でなければ、いつまでも僕のことを待っていてくれる。そして、いずれ確実に手に取ることが約束されている。
 一方、食欲に関しては、経済的な対価を受け渡したとしても、明日になれば生きるために脳みそがエネルギーを求める。それを永遠に繰り返す。いわば、生きる意味そのものを必要としていなくて、その前提条件に食欲は位置している。
 性欲は言わずもがなだろう。
 カートの中身は、自動的に金額が計算されて、脊髄のまま放り込んだら僕の貯金額を大いに上回った。


17日
トレーニングジム探しが急務になってきた。
大学と予備校は、それほど離れていない距離に位置しているが、この2つを一度に通うのには、回り道が必要になる。今は、大学のトレーニングセンターの定期券を買っているため、予備校に行く用事がある日には、消去的に筋トレができないこととなる。こうして思い知らされるのは、元バイト先で3年前の周辺環境が恵まれていたと実感する。自宅近くにある○○タイムに目を付けるが、バイト募集に落ちたこともあってなかなか選択肢に入れにくい。


18日
ある機会をいただいて、会社の現地視察に同行させていただくこととなった。以前までは、外から見続けてきたものが、内部に入って見れることに新鮮さを覚える。こうしてみると、外からも中からも見てきたことで知れたこともあるし、これから見えてくるものもあると思うと楽しみと感じる。改めて、良い空気が流れていると音や感触からも感じる。


19日
防災フェスの企画づくりが始まった。
確認することは山積みで、機材や土地利用の申請やら、許可証やらが長机の上で並べられた。企画者側に立っていると、街のイベントスペースで仮説のテントやらのぼりを掲げるのには、あらゆる関係各所へ頭を下げて何十枚となる紙を提出しているのだろう。そうした意味で、無事実施できただけで半分以上成功なんだと思う。


20日
面接練習は、ペーパーテストの対策とは別の負担がある。
ペーパー対策であれば、どんな場所でも工夫すればインプット・アウトプットが可能であって、僕の世界のみで完結できる。
しかし、面接は相手が必要であって、1時間以上行われるグループデスカッションは、脳みそを反転させる勢いがある。どちらにしろ、「音」を使う必要がある。全国ツアーを控えるアーティストもしくは、声優の人なみに、声帯の保護をする。


21日
気付けば、蝉の声を街中で聴けるようになった。
その音は、鬱陶しさもあれば、その季節を形どって社会にとって一つの目印な存在になっていると思う。気象庁から提示されるデータより、こうした環境による情報の方が脳みそになんら抵抗なく入ってくる。

そうして、分かってはいたが夏がきてしまったのだと自覚させられる。


2024年7月22日ドタバタ日記

Tune of the One weeks / 今週の一枚

・OKAMOTO'S / Sprite

メンバーの復帰の知らせが届く。
日常がひっくり返るときもある社会。そうした社会の中、あらゆる復帰・回復の知らせが、必要だし救いにもなるはずだ。

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