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8/12-18 ドタバタ日記

12日
暑さを避けて、夜を待つ
親戚、家族が揃うまで日にちがある。山しかない田舎の場所にある帰省先には、暇つぶしするような商業的施設は、せいぜいパチンコくらいだ。裏で計画していたソロキャンプの用意をせっせと始める。

チャルラルラ~

避暑地とも呼ばれている祖父母の家は、お盆にもなると25℃くらいにまで気温が下がる。はずだった。外気温を示すディスプレイには、32℃と冷静に示されている。これでは、日焼けしにいくようなものだ。日焼けをするなら海なのに、なぜ山で焼かなければならないのか。チェックインの時間を大幅にずらして、その間おばあちゃん家で無限に出てくる菓子とお茶をムシャムシャと音を鳴らしていた。
火を起こすこともなく、貰ってきた食料とビール類だけを買って、手抜きなキャンプが始まった。


13日
マッチポンプをがしがしと
朝になると、寒いと思えるほど冷えている。おばあちゃん家からくすねてきた(パート1)粉末コーヒーにお湯を注ぐ。そこで、この粉末は明らかにコーヒーの色をしていないことに気づく。よく見ると、粉末状のミルクだった。気を取り直して、くすねてきた(パート2)ピザで朝食をとる。
そそくさと荷物をまとめて、次なる目的地へ向かう。

車で20分走らせた先は、温泉が待っていた。疲れと汚れを洗い直して、サウナでマッチポンプを汲み上げる。なんだかんだ3時間弱、脱衣所の向こう側にいた。空腹状態で温泉の横にある食事処でセットメニューを注文して、マッチポンプに水が通る。休憩所でウトウトしていると、2時間くらい経っていて、今回の手抜きキャンプが終了した、

もちろん、その日寝たベッドは、最高の寝心地でマットレスから3ミリ浮いていたに違いない。マッチポンプでバケツを汲む。


14日
ペダルを踏みこんで
法事等が終わり、挨拶回りも済んだところで、台風に対する注意がニュースキャスターから呼びかけられていた。どうやら、高速道路も通行止めになるとかならないとか。新幹線もどうやら検討中らしい。急遽、予定を変更して、帰宅を一日早めることにする。土砂降りの中、峠道は勘弁してほしい。

それでも、外国人観光客は、チャリンコを乗り回している。彼らの体力と原動力はどうなっているのだろうか。山道をチャリンコで登っていく姿は、楽しんでいるか心配になってしまう。「その先には、なにもないで」そう思いながら車で追い抜いていく。

祖父母の畑で実る🫑
あっという間に大きくなるらしい


15日
なにかしらを背負って僕たちは生きている
町の防災無線からは、終戦への黙祷が呼びかけられて、サイレンが鳴り響く。僕たちの先人たちが今の社会をどう受け止めるのだろうか。がっかりするかもしれないし、微笑んでるのかもしれない。どちらにしろ、いまいる世界は、僕たちが現役で実際に手を動かし、声を挙げることだってできる。ゆるぎないコンセプトは、未来にどのような社会を受け渡すことなんだと常々思う。それはきっと、先人たちも僕たちに対してそう思っていたように。
そして、願わくば、甲高いサイレンの音を1分間流し続ける、そんな記念の日はもういらない。自然災害に対して敏感になっているいま、社会の中で何ができるか。それは、買い溜めをするだけではないはずだ。


16日
そそくさ
予定を早めてそそくさと帰宅する。
ただの移動であっても体力ゲージがジリジリと減っていくのを目で追っていく。こんな日は、クーラーをつけてテレビを見ながら右手にお菓子、左手に飲み物を装備して明日に備える。昼寝をする癖は、健康的かどうかは審議にかけるとしよう。


17日
社会と厨房 グルグル回って
こうして単発バイトでフラフラと社会を渡っていると、関わっている人の数に毎回驚く。「肉を焼く」という作業をとっても、その肉を運んでくる人。焼き加減とグラム数を目利きで測り、跳ねた油を顔面で受けながらも調理する店長。華やかにするための盛り付けの人。そして、それをお客さんに順番通りに手渡す僕。食べ終わった皿をネガティブな匂いにも臆することのない皿洗い。こうした一連の流れは、誰にでもできると思われがちだが、一概にそうとは言い切れない。そこには、コミュニケーションや視野の広さだったりとそれなりの厨房に4人がそれぞれの役割を抱えながらグルグルと回っている。
足がパンパンになりながら食べる廃材である肉の塊にかぶりつく。これもマッチポンプのだと後から気づく。


18日
久々と家族と過ごしてきた連休の最終日。特に予定もないのだから、そんな日は温泉で時間をつぶすと今決める。それもせっかくであれば、地元の小さなところではなく、足を伸ばして大きなところに行こうじゃないか。そう説得をして車に揺られて30分。それなりに名前が知られている温泉施設は、同じ脳みそを持った僕たちが休憩所を埋め尽くすかのように混雑していた。それでも、温泉は減るものではないのだから、もっとたくさんあってもいいはずだ。しかし、こうして足を伸ばせるような機会は、たまにだからその恩恵を感じられるのだと思う。実際には、法律で一定区間に一つの温泉しか設置できない定めがそれをヨシとしないのだが。。
家庭負担で入る温泉と牛乳は、脳みそを3センチ浮かせた。


ドタバタ日記 2024年8月19日
Tune of the One weeks / 今週の一枚

・BLOW / ROTH BART BARON

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