『フィスト・ダンス』 第167回 「最後の冬休み」


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kokorozashiさま

昨夜、メールを差し上げましたが、送信できませんでした。
エラーメッセージが「user is over quota」となっていて、
受信メールボックスの容量が上限を超えているとのことです。
受信可能なメールアドレスをご用意頂き、
そのメールアドレスでご連絡頂けますでしょうか。

管理人B

<新刊発売中です>

拙著、発売されました。

無私無欲に果敢に生きた男女10人の物語です。
志の尊さ、純粋さを味わい、自らの生き方の参考にして下さい。
アマゾンの書評欄に感想を書いてくれたらありがたいです!よろしく!

美達大和

<本文>

<丈次、見参!>

1974(昭和49)年12月、翔太たち3年生にとって最後の冬休みがやってきた。
周囲の同級生たちは高校受験の勉強に忙しい頃だが、長ラングループには関係がない。
翔太以外は、答案用紙に名前さえ書けば合格できる私立の低偏差値の高校を受験するのだから。
翔太にしても受験勉強は無関係だ。
尚泰の言葉の一つ、「学生は学校で勉強するんだから、家で勉強なんかするな!」の影響である。
翔太は、尚泰の言葉が論理的に正しい、あるいは肯定できるなら、一も二もなく守ってきた。

「習ったところから出るのだから、テストは満点があたりまえ」
「人の5倍10倍やる」
「1番以外は、2番も100番も同じ。結果だけ」

すべて、そうだ、と納得している。

これが普通の家庭と違うようだと気付いたのは、中学生になって、他の家庭に遊びに行くことが増えて、先方の親たちと話す機会が増えてからだった。

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2,437字
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