北朝鮮、一大転換を推進中! 『雑感111 北朝鮮の今』


<新刊発売のお知らせ>


拙著、来週から発売です。
無私無欲に果敢に生きた男女10人の物語です。
志の尊さ、純粋さを味わい、自らの生き方の参考にして下さい。
アマゾンの書評欄に感想を書いてくれたらありがたいです!よろしく!

美達大和

<本文>

(5月3日記)

今回のテーマは、「北朝鮮の現状、金正恩キムジョンウンの思惑について」です。

北朝鮮、今回は大転換がありました。
一つ目は、韓国との統一を捨て、明確に敵としたことです。
二つ目は、元旦の能登沖地震の後、災害見舞の声明を出し、岸田に「閣下かっか」という敬称を用いたこと、金与正ヨジョンが条件をつけないなら岸田首相の訪朝を歓迎すると、声明を出したことです。
与正の声明は、当然のごとく、正恩の承諾を受けたものです。

2024年1月、北朝鮮において、「祖国統一三大憲章記念塔」が爆破、撤去されました。
これは父の金正日ジョンイル総書記によって建てられたもので、祖父の金日成イルソン主席と父の総意でもあったのです。
趣旨は、あくまで「平和的統一」にありました。
これが2024年1月15日の最高人民会議で、正恩は見苦しいとして撤去を命じ、憲法を改正して韓国を主敵と明記するように指示を出したのです。
理由としては、北朝鮮の経済状況が著しく悪化していることから目をらすためとされています。

そんな中で2月12日、新型の多連装ロケット砲の発射実験を2023年11月におこなったと公表しています。
これは口径こうけい240ミリの放射砲で、弾道ミサイルより短射程ですが、奇襲、大量集中型の攻撃が可能と分析されています。
韓国の大都市への攻撃が想定されているとのことでした。
正恩がさまざまなミサイル開発を急ぐのは、アメリカを交渉の席に着かせるためです。正恩は交渉相手としてトランプ氏が次の大統領に当選することをにらんでいます。
自分のことを無視してきたバイデンやオバマより、交渉可能なトランプ氏の再選を望んでいるわけで、正恩の悲願は在韓米軍撤退です。

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