今、日本は、どんな状態にあるのか!?『雑感81 現在の日本の状況』

(1月29日記)

今回のテーマは、日本の現状についてです。
現状と各種統計から考察してみました。

展望の柱となるのは、当然、経済です。

今、日本はGDPがドル換算で5兆39億ドルで世界3位ですが、遠くないうちにドイツに抜かれ、2030年にはインドにも抜かれると言われています。

実際の人々の暮らしを表す、1人あたりGDPは3万9803ドルでOECD34カ国の中で24位です。1990年台のトップを考えると嘘のような凋落ちょうらくでしょう。

国際経営開発研究所(IMD)の世界競争力ランキングも1990年代初めは、ずっとトップでしたが、2022年は、なんと34位と低落しています。1人あたりGDP、昨年は台湾に抜かれ、今年は韓国に抜かれる予定です。

賃金では、既に韓国に抜かれました。1997年をピークに、賃金は下落傾向にあり、アベノミクスで上向いて、1997年を抜くぞ、という時、コロナ禍でダウンしています。1997年からは、ほぼ横ばい、その間、アメリカは1.5倍、韓国は1.9倍になりました。

各国で売られているビックマックの値段で購買力を比べても、54カ国中、41位で、中国、韓国はおろか、タイより安くなったのです!

これは、そのまま日本人の賃金の低さを示しています。円安の影響がないわけではありませんが、それだけで、ここまで落ちません。

統計を見ると、経済に重要な15歳から64歳までの生産年齢人口はピークの1995年の8716万4721人から、2020年には7508万7865人、13.9%も減りました。

この数は、そのまま、消費者減となります。働き手イコール収入があって金を遣える人だからです。

しかし、アベノミクス、この状況下で2012年から2019年まで就業者数を500万人以上も増やしたというのは快挙でした。

各統計を見る度に実感します!

65歳以上の人の人口の割り合いを示す高齢化率は2022年で29.1%になりました。年金生活となると、消費力も落ち、GDPの6割を占める個人消費に貢献できません。

不況になった途端、設備投資も減り、これは近い将来の売り上げ、利益を減らします。それがデフレと共に20年以上、続いたのが日本で、打ち破ったのがアベノミクスでした。

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