ゼレンスキーとプーチンの苦境と思惑 『雑感112 ゼレンスキーの苦悩とプーチンの焦り』


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管理人B

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美達大和

<本文>

(2024年4月26日記)

テーマは「ゼレンスキーのウクライナの今後と、ロシアのプーチンの思惑」です。

これを書いている3月末の時点で、戦線は膠着こうちゃく状態からロシアの反攻優勢に移りつつあります。
東部の拠点のアウディーイウカからウクライナ軍が撤退したのです。
3月のロシア大統領選挙を前に、プーチンは戦果が欲しくて強引に進軍させたとも言えます。
この件、ゼレンスキーにも苦しいところで、欧米の支援疲れが見えて来たのです。
後見人ともいえるアメリカも共和党の反対が目立って、ウクライナ支援の予算もすんなり通りません。
ウクライナは夏までの弾薬はなんとか節約しつつ戦えそうですが、その後の目途めどはついていません。
ゼレンスキーは2月中旬にフランスとドイツを訪問し、各大統領に支援を約束させています。

国内での世論では、クリミアをロシアにやっても和平条約を結ぶべき、という設問に対し、開戦当初はノーが9割でしたが、2月には8割を切るようになり、国民の徴兵逃れも増えてきました。
プーチンは重罪の受刑者も徴兵して戦っています。ここ、ロシアならではです。先進国では真似できません。
他方、ゼレンスキーは軍のトップのザルジニー総司令官を解任し、支持率を6割にまで落としました。以前は8~9割でした。
ザルジニーとは反攻作戦を巡って対立してクビにしたのですが、ザルジニーは国民に人気のある人で、大統領候補の最右翼でした。
ゼレンスキーはそんな中、クリミア半島で、水上無人艇でロシアの大型揚陸艦を撃沈しています。
安価な無人艇で揚陸艦を撃沈とは、コストパフォーマンスがいいです。

振り返れば、ロシアの諜報局が、プーチンが不機嫌になるのを恐れて、ロシアに不利な情報を与えなかったことで、プーチンは「ウクライナなど3日で征圧できる」として攻撃しました。
プーチンもびっくりしたでしょう。ヘタレと思ってたウクライナが反抗し、それがなかなかの戦い方だったので。
情報屋出身のプーチンとしては痛恨のミスでした。

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