『天晴!な日本人』 第72回 「克己勉励、不動の精神の人、東郷平八郎(とうごうへいはちろう)(1)
<緊急「大」ニュース!?>
来たる2024年2月16日、いよいよ『天晴!な日本人』がワニ・プラス社より満を持して刊行されます。
大久保、小村の他、乃木希典、桂太郎の愛妾の、凜とした美人のお鯉、高橋是清、小野寺信、東條英機、樋口季一郎の、日本人の魂を伝えます。
安倍さんの偉業とメディアについても詳述しているので、今後の参考にして下さい。
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<本文>
<生ける神となった東郷>
日露戦争における「日本海海戦」での大日本帝国海軍のパーフェクト勝利は、世界の海戦の歴史の上でも金字塔と言われています。それほど一方的な勝利でした。
作戦面では、既に紹介した天才参謀の秋山真之が担っていましたが、艦隊を指揮したのは、第3代連合艦隊司令長官の東郷平八郎でした。
この海戦の後、東郷はイギリス海軍のネルソン提督と共に、世界のトーゴ―、「アドミラル(提督)トーゴ―」「東洋のネルソン」として、今に至るまで勇名を馳せることになったのです。
大東亜戦争時、アメリカの太平洋艦隊司令長官となったニミッツ元帥も、若い頃に来日して東郷の謦咳に触れてから、東郷に心酔、信奉するようになりましたし、占領軍のGHQの総司令官となったマッカーサー元帥も、若い頃に来日して東郷を目のあたりにしてから、崇敬する一人になっています。
生きている時から「軍神」「神様」「聖将」と称され、国民から尊敬された軍人でした。
アメリカの『タイム』誌表紙に、アジアで初めて登場したのも東郷であり、ロシアに圧迫されていたフィンランド、トルコでは、大英雄として、ビール、街の通り、子の名前にまで「トーゴ―」という名が付けられたほどの人物です。現在も「トーゴ―ビール」はあるとのことです。
戦後は2銭、3銭、5銭、7銭切手の肖像にもなっていますが、今回はその東郷平八郎を紹介します。
<生い立ちから若き軍人の日々まで>
東郷は1847(弘化4)年12月22日、鹿児島郡加治屋町で、父の吉左衛門実友、母の益子の4男として生まれました。幼名は仲五郎、元服して平八郎実良と名乗っています。
上の3人の兄と1人の姉、下の弟、5男1女でした。長男、3男は西南戦争に西郷側に従軍して戦死、姉と次男は夭折、5男は維新の折に病死し、東郷だけが生き残ったのです。
加治屋町というと、西郷隆盛、大久保利通、大山巌、山本権兵衛など、錚々たる面々が誕生した地です。大久保のところで紹介したように、郷中という子どもの教育制度の賜物でしょう。郷中については第26回を参照してください。
東郷家の祖は、乃木希典の祖と縁戚にあたる、平家の渋谷太郎光重という武士が、源頼朝に仕えて功績をあげ、薩摩4群の地頭になった後に、地名から東郷を名乗った次男の実重です。東郷氏は元亀年間の1570年頃に島津氏に仕え、以来、家臣団に組み入れられています。
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無期懲役囚、美達大和のブックレビュー
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