今、この国が進むべき道は!? 『雑感117 日本の国家戦略と今』
(2024年10月20日記)
今回のテーマは、「日本がとるべき国家戦略」です。
今回の狙いは、皆さんに、日本の現状と、「強く豊かな国、敬意を示され、頼られる国」になるべく、戦略について「考える」機会とヒントを提供し、日本人として何ができるのかを考え、「実行してもらおう」というものです。
以前もコメントで書きましたが、国に何かしてもらおうという内向きの思考ではなく、国があって今日まで生きてこれたのだから、恩返しの他に、日本人として先人や後に続く子孫たちのためにできることをするのだという外向き、かつ能動的な生き方をして欲しいのです。
それによって、皆さんの存在の意義と質も高くなります。
いわば大局的な、善き日本人としての生き方を体現してもらい、この国を真に善い国にしていこうという巨視的思考です。
Big Thinkですな。
そもそも日本に国家戦略というのは、ほとんどありませんでした。
強いて挙げれば、1960(昭和35)年の池田勇人内閣の『所得倍増論』でしょう。
池田内閣は、安保改定に命と政治生命をかけて達成した岸信介首相が退陣したあと、その社会保障的な有効な経済政策を継承して生まれ、国民の目を経済に向けさせた内閣でした。
発足は、この年の7月で、東京五輪後の1964(昭和39)年11月にガンのため退陣しました。
所得倍増は10年でやる予定でしたが、たったの7年で実現しています。
なんたって毎年10%以上も経済が成長した高度成長期ですから、あっという間でした。
池田さんの功績ではなく、前任の岸さんの敷いたレール、政策のおかげでした。
ここ、メディアや学者はわざと岸さんを消しています。
安倍さんの功績を隠そうとする左派メディアが同じことをしているのです。
池田さんの功績というなら、余計なことをしなかったこと、汚職、舌禍事件もなく、行儀の良い首相、内閣を維持した点にあります。
もとは、池田さんは「貧乏人は麦を喰え」「中小企業が多少潰れようとかまわん」など、舌禍事件の王様でした。
それを厳しく自戒し、首相在任中は「待ち合い」「ゴルフ」も封印して清廉さを守ったのです。
国家戦略とは、国の進むべき大きな方向性についての指針で、毎度書くように、中国共産党は敵ながら見事な戦略を立てて「実行」しています。
国家戦略では、経済力、軍事力、外交力、危機対応への強靭化など、総合的な能力の向上を狙わなければなりません。
今、日本は亡き安倍さんの蒔いた種により、企業は好調、デフレ脱却、賃金上昇、労働改革の芽が出始めています。
だからこそ国家戦略なのです。
第一は、石破のような、空想家で、実行力の乏しい経済オンチに辞めてもらうことです。
既に皆さんもなるほどと感じたように、こいつは口先だけでころころ変わり、根底には、自分を冷遇した(自分が悪いのに)自民党と安倍派への怨念と復讐心という歪んだ心と顔の持ち主です。
先の選挙での安倍派への仕打ちを見れば、よほどのバカでない限り、わかるでしょう。
国家戦略に近いものとしては「骨太の方針」がありますが、これは経済面のみに限られています。
今、日本に必要なのは、資源の有効活用です。
資源活用の一番目は人材です。
戦後、一貫してGDPの成長を指標としてきて、1968(昭和43)年に西ドイツを抜いて世界2位、2010(平成22)年に中国に抜かれ3位、本年2024年にドイツに抜かれ4位、2025年にはインドに抜かれるとされています。
そうした中で豊かな国になるには、産業のイノベーション、それを「邪魔しない」「支援する」政策が不可欠です。
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無期懲役囚、美達大和のブックレビュー
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