石破の登場で乱調となるのか!? 『雑感115 今後の株式市場の大局観と円安』

(9月28日記)

今回のテーマは、「今後の株式市場の大局観、円安の構造的理由」についてです。

日々、株をやっていると、どうしても、その日の株価及び直近の何日の相場にフォーカスし過ぎて、がっかり、やる気をなくす、あるいは喜び過ぎる人が出てきます。
常々、伝えているように、愚かなことであり、そんなものに引きずられないようにしなければなりません。
しかし、いくら伝えてもダメな人はいるもので、そんな目先の感情に振り回されて、冷静な判断と行動ができなくなる愚かさに気付かないのです。
株価が大きく下がる、失望して、それまで続けてきたことをやめる、気分が沈む、こういう人は株などやってはいけません。
考え方が幼稚であり、頭の使い方も悪過ぎるので、損するだけです。

株、投資をする以上、常に最悪のことも想定しておくだけのことです。
相場がこの先どうなるかなんて、神様にもわかりません。
悩むだけムダで、そういう時は、「こうなったら、こうする」と、いくつかのパターンを想定しておくのみです。
損切りを付けられるのですから、自分の流儀で損を小さくできます。
毎日の「まめ」な管理が肝要です。

で、今後を長い目で見る、考える大局観について書きます。
最近、特に注目されるのは為替かわせです。
1ドルがいくらになるか、円安か円高で株価が揺れます。
9月下旬、既に1ドル140円台が定番となりつつあります。
ほんの1~2ヶ月前までは1ドル160円から155円が相場で、160円より円安になると「行き過ぎた円安」だと騒いでいたのを覚えていますね。
前から書いてますが、円高だ円安だと騒ぐのは軽率、中身のなさの表れです。

思い出してみて下さい。
第二次安倍政権が発足する以前、悪夢の民主党政権は、この愚劣な政権の無知、無策のせいで、1ドル79円台になり、その後、80円台が続き、日本企業の輸出競争力はどん底になり、経済も不況でした。
その時、安倍さんが自民党総裁になり、その期待で日経平均も8000円台!からするすると上がり、安倍政権のスタート時、為替も適正になり、110円台になりました。
110円台、今ならすごい円高と叫ばれるでしょうが、これでも企業は業績を急改善、最高益を更新し、税収もバブル以来の60兆円を回復したのです。
1ドル110円台はコロナ禍途中まで続いていました。
その時、「円高だ!」という声は毛ほどもありませんでした。
こういうことは覚えて下さい。

今から2年前の2022年4月、1ドル135円になった時、「ついにここまで来たか!」と歴史的「円安」のように言われ、企業業績は絶好調、最高益、税収ともに過去最高を更新し続けました。
135円でもそうだったのです。
それが150円台が1年ばかり続くと、人々の記憶も印象もすっかり改変されています。
その後、2024年、久々の利上げで140円台になると、記憶力の悪い市場は下落したのです。
歴史、それもたったの2年前を見ると、円高どころではなく円安水準でした。人々の感情というのはこんな程度でしかありません。

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