男たちよ、火花を散らせ!! 『フィスト・ダンス』 第123回 「藤田VS大中」
<『天晴!な日本人』が刊行になります>
16日、拙著、『天晴!な日本人』が刊行になります!挙って購読下さい。安倍さん、明治の傑物、昭和の軍人たちの魂を感じとってくれたら幸いです!!
<お知らせ>
来週、23日(金)は祝日で休みのため、2月21日(水)に返信を掲載する予定です。『フィスト・ダンス』は22日(木)に掲載します。皆さま、よろしくお願い致します。
<本文>
その日の午後、菊山道場は異様な空気に包まれていた。
藤田が率いる甲南中の面々は準レギュラーというべき存在で、他校と違って週に3回は来ていたが、冬休み後に藤田とマーボ、トミーの一戦を前に、彼らの組み手には烈々たる火花が散るのだった。
今もトミーと藤田が組み手の真っ最中で、丁丁発止と拳と足の乱舞を見せている。
翔太の特訓が効果を表わし、ほぼ互角の戦いで、その技術レベルは高校生をも大きく凌駕するほどだった。
「おぉっ、すっげえぇ!」
思わず、甲南の副番の伊達が嘆声を洩らすと、見ている一同の間にも感嘆の声が広がった。
藤田が蹴る。
トミーは、かわして反撃の足を飛ばす。
藤田も、かわす。
互いに威力があるので腕でのブロックは緊急の時だけだ。
トミーの拳が飛んだ。
藤田は腕でブロックするのと同時に拳を返す。
すんでのところでトミーがヘッドスリップでかわした。
2人のスピードとタイミングからは、手加減なしの真剣勝負だと伝わってくる。
周りにいる男たちは、その火花散る組み手を固唾を呑むように見つめていた。
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