「当たり前」は使い方を間違えると自分を麻痺させる
よく聞く「当たり前」という言葉。
そこには様々な想いが含まれていることでしょう。
ただその中には「考えを放棄する」という意味が含まれています。
そして、ポジティブとネガティブの二面性も持ちます。
あなたは、どんな使い方をしているでしょうか。
使い方を間違えたとき、毒のように自分の中に残り巡っていきます。
そんな危険性を持つ言葉だと理解しているでしょうか。
知っているよ、というあなたはこの先を読む必要はないかもしれません笑
知らないよ、というあなたは是非この記事を役立てて貰えたらと思います。
何を「当たり前」とするのか
重要なのは、ここにあると言っても過言ではありません。
でも、まずはあなたと私の意識を合わせるために、
以降のイメージを定期テストの点数として話を展開させてください。
そうです、学校でやってきた100点満点のあのテストです。
つまり、テストの点数で見るとすれば、
「何点」を当たり前とするか、ということになる訳ですね。
30点でしょうか、50点でしょうか、70点でしょうか・・・。
どこを当たり前の基準にするかで、
大きく話は変わってくるということですね。
ここからは、それぞれの違いについて見ていきましょう。
30点を当たり前としたとき
あなたの点数が
・0~29点:マイナスの評価
・30~50点:評価なし
・51~100点:プラスの評価
50点を当たり前としたとき
あなたの点数が
・0~49点:マイナスの評価
・50~70点:評価なし
・71~100点:プラスの評価
70点を当たり前としたとき
あなたの点数が
・0~69点:マイナスの評価
・70~90点:評価なし
・91~100点:プラスの評価
比較してみると
見てみて、どう感じましたか?
特に何も思いませんでしたか?
あなたには先の結果を比較して、
大きな問題点を含んでいることに気付いて欲しいのです。
目標であったり、改善するために立てた対策であったり、
そういう行動には評価がないと次のステップへと進めません。
そのため、評価なしの点数だった場合に、次のステップへは進めません。
だって、そのレベルができるのは「当たり前」なのですから・・・。
「現状維持で成長はなかった」とあなたは考えることになるのです。
評価しないことの弊害
あなたも何が起こるのかを考えてみてください。
評価がないと次のステップへと進めない、と先にも述べました。
そのことが大きくあなたの足を引っ張り、
モチベーションにも大きく影響してくる結果を生んでしまうのです。
70点が当たり前の人が、75点→63点と点数を取ったとしましょう。
75点のとき、当たり前なので評価が行われません。
63点のときに初めて評価が行われ、「私はできていない」と評価されます。
もっと端的に言うのであれば、
あなたの中で75点を取ったことはなかったことになるのです。
さて、今まで私の方で当たり前のラインを設定していました。
70点が当たり前の人が果たして90点が当たり前なのでしょうか?
普通の人の当たり前のラインは、
70点以上というように設定するのではないでしょうか。
では、95点→73点→82点→68点と点数を取ったとき、
「95点→73点→82点」はすべて評価なし・・・となってしまいます。
更に、73点→68点→82点→95点と点数を取ったとき、
68点で初めてマイナスの評価、
82点に戻しても当たり前なので評価はありません。
これ、プラスの評価はいつ・・・されるんでしょうね?
プラスの評価がなく褒められず、
あるのはマイナスの評価でダメ出しだけ・・・
これでモチベーションを維持できる人がいるとしたら、びっくりします。
評価すべき観点
あえて、ここまで含まなかった情報がいくつかあります。
その情報を考えずに、「当たり前」を使わないでください。
その使い方は、必ずあなたを苦しめることになりますよ。
まずひとつめは、「平均点」です。
これは他者との比較という面も含まれるでしょう。
テストごとに平均点は「異なる」ということを加味してください。
同じ50点でも、
平均点が30点のときの50点と
平均点が70点のときの50点では、意味が大きく変わりますよね。
ふたつめは、「変化」です。
これはあなた自身の比較です。
85点→70点となれば、前回より点数が下がっているという変化のことです。
たとえ、当たり前の点数であったとしても、評価の基準となるはずです。
評価するに値しないということは決してないはずです。
みっつめは、「現状維持」です。
そもそも現状維持は変化なしではないということです。
何も勉強しなかったとして、同じ点数を取れるのでしょうか。
次のテストも前回と同じ内容なのでしょうか。
人は忘れる生き物です。そして、何もしなければ衰える生き物です。
つまり、現状維持は成長の1つの結果なのです。
まずは現状維持できているという事実を評価してください。
さいごに
ここまで話をしてきた訳ですが、
あなたの気付きを促せたら、嬉しいと思っています。
決して、「当たり前」の使い方を間違えないでください。
そして、評価すべき観点を忘れずにいてほしいと思います。
正しく評価ができているか心配になるようであれば、
誰かに客観的な意見を求めると良いと思います。
誰もいないというのならば、それが私でも構いません。
少しでもこの記事があなたの力になれば、幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
投稿者:みたむー(Twitter)
2019年11月からプログラマとして日々奮闘中。
アニメ、マンガ、ゲーム、音楽、好きに全力です。