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【現役東大生が解説】中学受験の面白い問題を紹介します!④
みなさん、こんにちは!
現役東大生ライターの松岡頼正です。
この連載では中学入試の面白い問題を、詳しい解説込みで紹介しています。
前回の記事はこちらです。
さて、今回は私の出身校、西大和学園の問題です。
1から111111の整数のうち、各桁(けた)が0または1である整数は◇個あります。また、それらすべての和は◇です。
この問題は、条件に当てはまる数を全て書き出していると効率が悪いですね。
とはいえ、法則性を見つけるために、3桁ぐらいまでは書き出してみてもいいでしょう。
「1から111111の整数のうち、各桁が0または1であるもの」ということなので、小さい方から順に並べると、
1桁:1
2桁:10、11
3桁:100、101、110、111
となりますね。
ここまでで、何か共通点や法則は見えてきたでしょうか?
ここで一つ言えるのは、「一番上の位の数は1しかありえない」ということですね。4桁以降の数で考えても、ずっと同じです。
そんなの当たり前でしょ、と思いましたか?
ただ、ここで注目したいのは、一番上の位が1で固定されるため、逆に「それ以外の位は0と1のどちらでも構わない」ということです。
つまり、2桁だと、一の位は0か1の2通り。
3桁だと十の位が0か1で2通り、一の位が0か1で2通りの計4通りです。
1桁:1
2桁:10、11
3桁:100、101、110、111
実際にそうなっていますね。
同じ要領で4桁の数を考えてみると、百の位が0か1で2通り、十の位と一の位も同様に2通りずつあるので、2×2×2=8通りの数ができます。
具体的には、
1000
1001
1010
1011
1100
1101
1110
1111
の8パターンですね。
この要領でいくと、5桁の数は2×2×2×2=16通り、6桁の数は2×2×2×2×2=32通りあると分かります。
したがって、条件に当てはまる数は合計で1+2+4+8+16+32=63個あるということになります。
規則性さえつかめれば、すぐに計算ができますね。
では次に、総和を求めていきましょう。
こちらも、すべての数字を並べて愚直に足していくのは時間のロスが大きいです。
もう少し楽に答えを出したいですね。
ではどうするかと言うと、考え方は2パターンあります。まず1つ目は、「ある位の1が何回出てくるか」をカウントする方法です。
試しに先ほどの4桁の数を見てみましょう。
1000
1001
1010
1011
1100
1101
1110
1111
8つの数のうち、千の位は全部1、それ以外の位は0と1が半分ずつですね。
なので、それぞれの位で1が出てくる回数は順に8・4・4・4で、合計が「8444」となります。
これを16個ある5桁の数で考えると、万の位で1が出てくるのは16回、それ以外の位では半分の8回なので、合計は160000+8000+800+80+8=168888だと分かります。
この要領で1~6桁それぞれの数の合計を求めると、
1
+ 21
+ 422
+ 8444
+ 168888
+ 3377776
――――――――――
3555552
となります。
うまくあわない場合は、もう一度計算してみてくださいね。
さて、もう一つの解き方ですが、実はこっちの方がもっと簡単です。
ただし、解くのは易しくても、思いつくのはなかなかに難易度が高いです。
そのため、「へぇー、そんな考え方もあるんだ」ぐらいに思って頂いて構いません。
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