【受験生必見】新・共通テストで見えたトレンドと根本的な対策とは
みなさん、こんにちは!
ドラゴン桜noteマガジン編集長の青戸一之です。
先日、新しい学習指導要領に対応した、新形式の共通テスト(旧センター試験)が行われました。
今年度から国語では新規の大問が追加されて試験時間が10分延長される、新しい科目である「情報」が追加されるなど様々な変更点があり、どんな問題が出るのか不安な気持ちで本番を迎えた受験生も多かったと思います。
実際の試験では内容の変更に伴う目立った混乱はありませんでしたが、各教科の問題を解いてみたところ、今後の共通テストで予想される変化や、受験生が取るべき根本的な対策が見えてきました。
そこで今回は、今年度の共通テストから読み取れる3つのトレンドと、今後の受験で必要とされる力について解説します。
来年以降に大学入試に挑む人は、ぜひ参考にしてください。
トレンド①:教科横断的な問題
今年度の問題から、複数の教科の内容に関連する問題が多く見られるようになりました。
その代表例が、「歴史総合」です。今年度から社会科の試験科目が再編成され、日本史Bが「歴史総合、日本史探求」、世界史Bが「歴史総合、世界史探求」に変わりました。
これまでのように日本史と世界史を分けて考えるのではなく、相互的な視野から歴史全体を捉える「歴史総合」という科目が新設されたからです。
それに伴い、共通テスト「日本史探求」と「世界史探求」のそれぞれ第1問で、「歴史総合」の観点からの問題が出されました。
特に「日本史探求」の方では、世界史をきちんと勉強していないと解きにくい問題が多く、難易度は高かったと言えるでしょう。
これに限らず、「化学」の第2問 問1では、選択肢④に古文の内容が出てきました。
また、新設の「情報」の科目でも、問題文を正しく読み取る力や数学(場合によっては算数)の素養があれば、特に情報に関する知識がなくても解ける問題がありました。
第1問と第2問は特にその傾向が強かったですね。
このように、複数の教科を横断するような内容の問題が色々な科目で見られました。
もともと社会科は、歴史・地理・政治・経済・倫理と互いの関連性が強い教科ですが、それ以外の科目の試験でも、今後はこの教科横断的な問題を出す傾向が強くなっていく可能性があります。
センター試験が2021年に共通テストに切り替わってから、数学ⅠAやⅡBの試験では、我々の実生活でどのように数学が活用されているのかを教えてくれる問題が目立つようになりました。
それと同じように、「こんなことを勉強して何の役に立つんだろう」という子どもの疑問に対応する意味でも、複数の科目の内容にまたがった問題が出る傾向が今後は強くなるかもしれません。
トレンド②:書く力、伝える力が求められる問題
2つ目の変化として、英語と国語それぞれで、文章を書く力や自分の考えを伝える力を問う問題が出されるようになりました。
大学入試センター公式のウェブサイトでは、作問の意図が以下のように示されています。
事前に試作問題として公開されていたように、英語リーディングの問題では第4問と第8問でエッセイライティングの問題が出されました。
もちろんマーク式の試験なので一から文章を記述するわけではないのですが、適切な構成を考えたり、どのような根拠に基づいて意見を述べるかを問うなどの形式の問題でした。
また、国語で新しく追加された第3問でも、複数の資料を参考にしながら、自分が調べたり考えたりしたことを分かりやすく、かつ説得力があるような文章にまとめる問題が出されたのです。
これまでの共通テスト国語でも、現代文パートで問題の文章に基づいてレポート等を構成する問題はありましたが、これからはこの第3問のように独立した大問として、「書く力」「伝える力」を測る問題が出されるようになるでしょう。
国語・英語ともに、これからは表現力まで問われるようになるわけですね。
トレンド③:読解力が求められる問題
2021年に共通テストが始まってから、単純な知識だけでなく思考力を問う問題が各教科で出題されるようになりました。
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