【現役東大生が解説】中学受験の面白い問題を紹介します!⑤
みなさん、こんにちは!
現役東大生ライターの松岡頼正です。
この連載では中学入試の面白い問題を、詳しい解説込みで紹介しています。
前回の記事はこちらです。
前回の記事の最後では、0と1だけで数を表す二進数について触れました。
今回はその二進数の考え方を応用した問題です。記事の最後では「片手で31まで数える方法」も紹介します。
それでは、さっそく問題を見てみましょう!
・問題
これは典型的な、n進数の問題ですね。
与えられた数字の規則性をつかむために、表にして見てみましょう。
この問題では0, 1, 2, 3の数字しか使わないので、位の数が4になるところで繰り上がりが発生します。
この表では4番目と8番目のところで、位が上がっていますね。
私たちが普段使う数字では10ごとに位が上がるので、10進数と呼ばれます。
この問題では4ごとに繰り上がりが起きるので、4進数というわけですね。
それでは、問題を順に解いていきましょう。
(1) 64番目の整数を答えなさい。
(1)の問題を表にすると、こんな感じですね。
表から分かるように、この問題は「普通の数字(10進数)でいうところの64って、4進数で考えるといくつ?」ということです。
4進数の前に、まず10進数で位ごとの数字の分け方を考えてみましょう。
例えば「321」という数字なら、「3×100+2×10+1×1」と分解できます。
小さい方から順に1の位、10の位、100の位、…と上がる場合、それぞれの位の数を×10にしてますね。
これを4進数に置き換えてみると、「1の位」の次は×4をして「4の位」、その次は×4をして「16の位」、…となっていくのです。
では「321」を今度は4進数で考えてみましょう。
10進数なら「3×100+2×10+1×1」でしたが、今は4進数なので
321 = 3×16 + 2×4 + 1×1
= 48 + 8 + 1
= 57
となります。
では、問題の「64」は4進数でいくつになるかというと、
64=4×4×4=4³
と、ちょうど64の位(10進数でいうところの「1000の位」)が1つ分になるので、答えは「1000」ですね。
(2) 2013は何番目に出てきますか。
(1)では10進数を4進数にしましたが、今回は逆ですね。
つまり、この問題は
ということになります。
4進数では小さい方から順に1の位、4の位、16の位、64の位なので、
2013 = 64×2 + 0×16 + 1×4 + 1×3 =135
つまり、答えは135番目だと分かります。
(3) 1番目から25番目までに出てくる整数をすべて足すといくらになりますか。
25番目の数は、25=16×1 + 4×2 + 1×1 なので、121ですね。
1番目から25番目、つまり4進数でいう1から121を足したらいくらになるかということです。
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