見出し画像

過度な心配は不要! 新・共通テストに向けた心構えを徹底解説!


皆さん、こんにちは!
ドラゴン桜塾生徒の西藤実咲です。

今年度の共通テスト本番が、いよいよ間近に迫ってきましたね。

指導要領の改訂に伴って形式が新しくなることが予告されているため、どんな問題が出るのか不安な受験生も多いと思います。

そこで今回は、ドラゴン桜塾・塾長の永田さんと、ドラゴン桜noteマガジン編集長の青戸さんに、新・共通テストに向けた心構えを話してもらいました。

今までの試験とどう変わり、どう対策すればいいのかが分かるので、受験生の皆さんはぜひ参考にしてください!


・国語の変更点と対策

まず国語は、全科目の中で一番変化が大きいかもしれません。

共通テストの国語はすべての大学入試の中で「一番時間制限が厳しい試験」と言われることもありますが、青戸さんは「新・共通テストの国語はより厳しくなるかもしれない」と予想しています。

それは、問題の構成が以下のように変化するからです。

これまでは
第1問:論説文
第2問:小説文
第3問:古文
第4問:漢文

の構成で、各問題の配点が50点ずつ、試験時間は80分でした。

ところが、今年度からは第3問のところに新しい問題が20点分追加され、従来の配点が変わります。

問題の追加に伴い、試験時間も90分に延長されました。

新しく追加される問題の内容については、以下の大学入試センターの公式サイトで試作問題として発表されています。

中身を見てみると、複数の資料やデータを読み取って答えるものになっており、延長された10分だけで完全に解き切るのは難しそうです。

従来の第1~4問の配点が減っているので、おそらく問題が1問ずつ減るのではないかとも予想されていますが、いずれにしても時間制限は相変わらず厳しいだろうというのが青戸さんの見立てです。

この国語の対策としては、「今ある過去問を時間内に解き切れるようにしておく」のが有効でしょう。

追加される問題がどうなるかは蓋を開けてみるまで分かりませんが、少なくともこれまでの現代文や古典の問題については大きな変更はないはずです。

そのため、少しでも新しい問題に対応する時間をつくれるよう、従来の問題は80分以内に解けるように訓練しておくといいでしょう。

もちろん元の過去問も時間内に解き切るのは簡単ではありませんが、ドラゴン桜塾のチャンネルでは、青戸さんが小説問題の解き方を解説している動画もあるので参考にしてみてください。


・英語の変更点と対策

次に英語リーディングですが、こちらは全体の構成や試験時間に変更はないものの、新たな形式の試作問題が2種類公開されています。

まず1つ目が、複数人の意見やデータを基にして自分の意見を書く問題、そしてもう1つが与えられた文章内の修正点を指摘する問題です。

実際の問題の内容はこちらをご覧ください。

どちらも英語の4技能の力をバランスよく判定するために、ライティング能力に焦点を当てて作られたようですが、英検などと違ってすべてマーク式である以上、このような形になったと思われます。

いずれにしても、青戸さんは「国語ほど心配はいらない」と言います。

なぜなら、試作問題のように中身が変わったとしても、これまでの試験と求められている能力は以下のように変わらないからです。

実際に試作問題を解いてみると分かりますが、本当にここに書いてある通りなんですね。

また、リスニングの方でも試作問題が公開されていますが、こちらは従来の第5問と同じような「長めの講義とその後のディスカッションを聞いて答える問題」ということです。

そのため、英語に関してはこれまでの勉強から特別何かを変えなくても、基礎力があれば対応できるでしょう。

国語と同様に時間内に解き切れるよう、過去問演習を重ねておくといいですね。


・数学の変更点と対策

数学ⅡBの試験でも、国語と同様に大きな変更が予告されています。

今年度から数学Cの範囲まで追加されて、試験時間も70分まで延長になりました。

大問が全部で7問になり、選択問題の部分では合計で3つ解答しなければならなくなっています。

これまで数学Ⅱの範囲は第1問と第2問で出題されていましたが、それが第3問まで必答問題として増えました。

1つ1つの大問の問題数は少し減っていますが、出題範囲は今までより広がるので、苦手な単元を残さずにまんべんなく解けるようにしておくことが大事ですね。

また、数学ⅠAの試験も同様に70分まで延長され、こちらは選択問題がなくなって第1~4問のすべてが必答問題になりました。

数学の試験全体で、特に重要な変更点が以下の3つです。

①と②は数学ⅠAの話ですね。

「整数の性質」が出題範囲から消える代わりに、確率の単元で「期待値」の問題が出るようになります。

共通テストになってから、現実の世界で数学がどのように活用されているかを織り込んだ問題が出るようになりましたが、正に「期待値」は実用的な数学の知識の代表格ですね。

受験生にとって辛いのは③の「複素数平面」の登場でしょうか。

数学ⅡBの第4~7問の選択問題では、
・数列
・ベクトル
・複素数平面
・統計的な推測

の中から3つを解答しなければいけません。

「複素数平面」はもともと難しい単元としてよく知られており、苦手にする人が多いのですが、「統計的な推測」もまた一筋縄ではいかない内容です。

永田さんいわく、この単元では大学の統計学で扱うような内容も含まれているため、この2つのうち最低でもどちらか1つは選択して答えなければいけないのは、数学が得意でない人にとってはなかなか辛い変更ですね。

また、数学ⅡBの試験ではⅠAと比べると計算量が多いため、時間制限がより厳しくなる可能性があります。

そのため、これまでの過去問は少なくとも時間内に解き切れるようにしておいた方がいいでしょう。


・今年度の受験生が意識しておくべきこと

ここまで読んで、「最初に『過度な心配は不要』と書いておきながら、結局どの科目も大変そうじゃないか」と思った人もいるかもしれません。

ただ、永田さんは「最初から100%変わるわけじゃなく、グラデーションで変化していく」と言います。

永田さんが受験したのがちょうどセンター試験最後の年で、翌年の共通テスト1年目の問題を見ると、ちょうどセンターと今の共通テストの中間のような問題になっていました。

そこから毎年問題文が少しずつ複雑化したり、各教科でより現実の場面に即した問題が出るようになったりと、少しずつ変化していったのです。

実際、共通テスト1年目の平均点とセンター試験最終年の平均点を比べてみると、全体の点数としてはそこまで大きな違いはありませんでした。

来年度はまだ分かりませんが、少なくとも今年度の試験に関しては、受験生が対応しやすいように過度な傾向の変化はないと思われます。

また、青戸さんは「もし急激に難しくなった問題があったとしても、それはみんな条件は一緒なので、ほとんどの受験生ができないと割り切ってあまり心配しなくていい」と言っています。

この記事が公開される時点で、共通テストまで残り2週間を切っているので、あまり余計なことを考えずに、今ある過去問で時間配分と得点戦略を練ることが最優先です。

また、食事や睡眠もきちんと摂って、当日ベストパフォーマンスが出せるように調整することが大事ですね。

不安なのはみんな同じですが、どんな問題が出るかは自分でコントロールできるものではないので、今できることに集中していきましょう!


・おわりに

今回は「過度な心配は不要! 新・共通テストに向けた心構えを徹底解説!」ということで、従来の共通テストからの変更点や対策についてお伝えしてきました。

今回の内容については、永田さんが塾長を務めるYouTubeチャンネル「ドラゴン桜塾」の動画でより詳しく解説されています。

永田さんと青戸さんからの受験生に対する応援メッセージもあるので、ぜひご覧ください!

今回の記事は、ここまでとなります。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!

ここから先は

0字
逆転合格を勝ち取った『リアルドラゴン桜』な東大生の具体的な学び方・勉強法を発信します。

実際の東大生の中にも、ドラゴン桜のように、様々な工夫・出会いを経て、東大合格を勝ち取った『リアルドラゴン桜』な東大生たちがいる。 そんな…

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?