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高校の化学を小学生が解く!? 中学受験の面白い問題を紹介します!⑩


みなさん、こんにちは!
現役東大生ライターの松岡頼正です。

この連載では中学入試の面白い問題を、詳しい解説込みで紹介しています。

前回の記事はこちらです。

今回は2024年の麻布中学・理科の問題を紹介します。

さっそく問題を見てみましょう!

・前書き

2024年度 麻布中学校 理科 問題2より


この問題を見て、分かる人は分かるのではないでしょうか?

そう、有機化学の構造式だと。

高校生で習うはずの有機化学の内容を小学生にやらせるとは、さすが麻布中学。恐るべしですね…。

もちろん誘導がきちんとあり、かみ砕いて説明してあるので小学生にも解ける内容になっています。

まさに「小学生でもわかる構造式」のテキストのような感じですね。

それではさっそく問題を解いていきましょう。

・問1

最初の問題文には、「ついている粒の種類とその数が等しければ同じ物質である」と説明があるので、中心の●に着目して比べてみましょう。

すると、ア~エではそれぞれの●に、○が2つ、☒が1つ、●が1つ結びついています。

ところが、オだけは違って、左の●には○が3つと●が1つ、右の●には〇が1つと☒が2つと●が1つとなっています。

なので、答えはオですね。

・問2

新しく◎のつぶが出てきました。

先にこの◎をつなぐと、
―◎―◎― の形になりますね。

この両端に〇をつなげて、
答えは ○―◎―◎―○ となります。

・問3

ここまでの誘導を読んで、

・つながっている物(図4の●と◎)によって信号の強さは変わる
・同じ●につながっていても、場所(図5の❶~❹)によって信号の強さは変わる
・対称移動させて同じ場所にいるもの(図6のEF)は同じ信号の強さである

ということを理解できていれば大丈夫です。このまま問題に進んでいきましょう。

(問題文の一部を改変)

解答欄はこうなっています。

これの○に書き込めばいいわけですね。
では、これらの○を分類しましょう。

まず、左の●につながっている○を見ましょう。

これは3つとも同じ信号を出すはずなので、「う」が該当します。

次に、右の●につながっている○は2つとも同じ信号を出すはずなので、「あ」が該当します。

そして、◎につながっている○は1つだけなので、「い」が該当します。

よって、答えは、

    う  あ
    |  |
うー●ー●ー◎ーい
    |  |
    う  あ

となります。

・問4


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