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「中学受験は本当に必要か?」現役東大生自身が問う現実

みなさん、こんにちは!
現役東大生ライターの布施川天馬です。

過日、私は『東大合格はいくらで買えるか?』という本を上梓しました。

みなさんは東京大学に安定して合格するためには、何年の歳月といくらの資金を用意すればいいと思いますか?

その答えは9年と1,380万円。この金額があれば、東京大学に安定して合格するルートが見えてきます。

なぜこんなにも時間とお金がかかるのか? それは、現代の東大受験は小学生の段階から始まっているからです。

小学校4年生の段階からSAPIX、日能研の上級クラスに入学。徐々に上がっていくクラスの難易度や増える宿題の嵐に耐え切って、さらに中学受験のテストにも打ち勝って、ようやく得られる「有名中学校入学」。

次は、進学校のカリキュラムに対応しながら、鉄緑会などの進学塾通い。やはり大量の宿題に追われながら勉強をして、中高6年間を過ごす。

こうして迎える東大受験。現役7割浪人3割と言われますが、日本で一番多くの東大生を輩出する開成高校ですら、合格率は50%がいいところ。一番合格率が高い筑波大付属駒場でも、55%程度。

この話を聞くたびに、彼らが果たして幸せだったのか、疑問に思います。もちろん、主観の上では幸せを享受しているのかもしれません。

ですが、彼らの歩まなかった別の人生では、必要以上に受験に毒されず、もっと多様な経験を積めていたかもしれない。

そんな疑問をよそに、いま首都圏では中学受験が熱い。成績がいい子に限らず、普通な子、悪い子ですら、中学受験に奔走しています。

『ドラゴン桜』本編では、これについてどのように描かれているでしょうか。東大受験に特化しているのだから、中高一貫校に入れるべきだと話されていると考えるかもしれませんね。

いかがでしょうか。実際は、中学受験を推奨していない。それは、勉強の動機が親になってしまうから。

確かに、中学受験では何よりも親のサポートが重要になります。親が子どもの頑張りを正しく評価することが、最重要事項。

ですが、それだけでは、子どもが自立できません。私は、大学受験の利点を「自分の人生の目標のために、自らを鍛える経験が手に入る」ことにあると考えています。自分の人生なのだから、自分に正直に生きないと仕方がない。

実際、私も、東大を目指し始めたきっかけこそ、親や先生から勧められたからでしたが、途中からは、自分の人生をよりよい方向に軌道修正するために行っていました。

もっといい大学に行って、いい就職をして、高給取りになる。そうして、自分より次の世代の子どもたちが、豊かに暮らせるようにしたい。そう考えて、東大を受験したのです。

私は、この本を通して、改めて問いかけたい。「その受験、本当に必要ですか?」と。

有名中学に入ったからといって、有名大学に行けるわけではない。これを裏付けるように、「中学受験の偏差値と大学進学実績は関係ない」とする論文が出ています。

では、世の中の親たちは、どうしてわが子に中学受験をさせるのか? そこには本当に子どもの将来だけを純粋に思う気持ちがあるのか? 親の見栄や、周囲からの同町圧力、マウント合戦に同調する気持ちはないのか?

少しでも「中学受験」に疑問を持った方は、ぜひ『東大合格はいくらで買えるか?』をお手に取っていただきたいと思います。

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実際の東大生の中にも、ドラゴン桜のように、様々な工夫・出会いを経て、東大合格を勝ち取った『リアルドラゴン桜』な東大生たちがいる。 そんな…

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