バカらしくなる現実から脱却せよ(『インベスターZ』第48話)
三田紀房による投資マンガ『インベスターZ』の連載を題材に、経済アナリストの森永康平氏(@KoheiMorinaga)が、投資・経済・お金についての理解を深めるコラム・Q&Aを連載する「お金の偏差値を上げるマガジン」 。(毎週火曜更新)
今週の『インベスターZ』第48話は、宇宙ベンチャーを経営するリッチーさんから、ベンチャー事業で成功するために必要な「ファーストペンギンになること」について話をしてもらう財前。なぜ、「ファーストペンギン」になることが必要なのでしょうか?
森永氏による解説コラムでも、リッチーさんの話をもとに、大企業の中で起こる「ある事象」について掘り下げていきます。
今週も、ぜひ最後までお楽しみください。
『インベスターZ』第48話:「宇宙ペンギン」
(つづく)
第48話コラム:「バカらしくなる現実から脱却せよ」
さて、前回の最後に出てきた「ファーストペンギン」という言葉。
さっそく明日、職場で使ってみたいカッコいい言葉ですね。しかし、言っていることは既に言い古された陳腐な内容です。
全員が海に飛び込むことにためらっているなかで、最初にリスクを取って海に飛び込んだペンギンは、たらふく魚を食べることが出来るけれども、あとから飛び込んだペンギンはどんどん競争が厳しくなり、場合によっては餓死してしまうペンギンもいるということですね。
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