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2025年2月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 新年が始まったと思えば、早くも2月の新刊情報が出る時期となりました。例年、2月といえば他の月よりも日数が少ないためか、刊行点数も少ないのですが、今年はどうしてどうして、結構な豊作という印象です。


注目の作品

 まず文庫新刊で気になるのは、それなりに歴史・時代小説の点数が出ていたにもかかわらず、あやかし系の作品が少なかったアルファポリス文庫から刊行の『夜珠あやかし手帖(仮)』(井田いづ)と『深川あやかし屋敷奇譚』(笹目いく子)です。
 また、くノ一+湯+吉宗ということでおそらく『いい湯じゃのう』の続編の『象が来たぞぉ くノ一忍湯帖 1』(風野真知雄)が楽しみなところですが、同じ風野真知雄は、小説NONで連載されていた『皆ごろしの城(仮)』もタイトル的に気になります。
 そしてもう公開が近いということに驚かされる『小説 劇場版モノノ怪 火鼠』(新八角)、三ヶ月連続刊行のラスト『風の忍び 三、影の剣』(鈴峯紅也)も注目。

 また、単行本の新刊では、今回は新潮社から刊行の『猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続』(宮部みゆき)があります。
 そして漫画の方では、そのシリーズ第一作の漫画化である『三島屋変調百物語』第4巻(宮本福助)がやはり楽しみなところで、内容的には第一作のラストとなるだけに、そして何よりも非常に質の高い漫画化だけに、この先も続くかどうか気になっています。

 その他、前巻に比べると大幅に刊行までの期間が短いのが嬉しい『猫絵十兵衛 御伽草紙』第25巻(永尾まる)、新登場では『徳川埋蔵金はアメリカにござる』第1巻(大柿ロクロウ)に注目しています。

 最後に、江戸怪談好きとしては、やはり『大和怪異記』の現代語訳の刊行は見逃せないところです。

4日

『夜珠あやかし手帖(仮)』(井田いづ アルファポリス文庫)
『深川あやかし屋敷奇譚』(笹目いく子 アルファポリス文庫)
『敵は家康』(早川隆 アルファポリス文庫)
『逃げ上手の若君』第19巻(松井優征 集英社ジャンプコミックス)

5日

『本所深川奉行所 お美世のあやかし事件帖』(久真瀬敏也 宝島社文庫)

6日

『サレ妻お江戸リコカツ録』第1巻(梶井スパナ 芳文社まんがタイムコミックス)

7日

『皆ごろしの城(仮)』(風野真知雄 祥伝社文庫)
『三島屋変調百物語』第4巻(宮本福助&宮部みゆき KADOKAWA BRIDGE COMICS)

『徳川埋蔵金はアメリカにござる』第1巻(大柿ロクロウ 新潮社バンチコミックス)

12日

『象が来たぞぉ くノ一忍湯帖 1』(風野真知雄 PHP文芸文庫)

13日

『新・若さま同心 徳川竜之助 8 幽霊の春』〈新装版〉(風野真知雄 双葉文庫)
『カムヤライド』第12巻(久正人 リイド社乱コミックス)

14日

『白花繚乱 ―白き少女と天才軍師―』第5巻(栗美あい&田中芳樹 秋田書店プリンセス・コミックス)

18日

『Xinobi ―乱世のアウトローたち―』第2巻(藤堂裕 集英社ヤングジャンプコミックス)
『MAO』第23巻(高橋留美子 小学館少年サンデーコミックス)

19日

『猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続』(宮部みゆき 新潮社)

21日

『平安医学少女異聞』第1巻(佐々木つかさ KADOKAWAあすかコミックスDX)
『ムジナ 《完全版》』第3巻(相原コージ 復刊ドットコム)

25日

『小説 劇場版モノノ怪 火鼠』(新八角 角川文庫)

『風の忍び 三、影の剣』(鈴峯紅也 角川文庫)

『猫絵十兵衛 御伽草紙』第25巻(永尾まる 少年画報社ねこぱんちコミックス)

27日

『大和怪異記』(福井栄一 現代書館)


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