三田主水 / 伝奇時代劇アジテーター・書評家
これまでこのnoteに掲載した記事のうち、特におすすめの作品に関するものについて、よりぬいています。
伝奇時代劇アジテーター・書評家の三田主水(みた もんど)と申します。小説・漫画は言うに及ばず、ゲームからアニメ、古典芸能や演劇等々、時代伝奇に関することなら何でも語ります。(伝奇もの以外の時代ものも語ります) プロフィール これまで18年以上、書評を中心にしたブログ「時代伝奇夢中道 主水血笑録」を毎日更新してきました。今でも毎日更新中です。 また、文庫解説や書評も執筆いたしますのでお声掛け下さい。(下記参照) これまでの主な仕事 これまで、以下の歴史・時代小説の文庫
デビュー以来戦国ものを中心に活躍し、最近では江戸時代を舞台とした作品を発表してきた作者が、ついに幕末ものに挑戦しました。それも歴史上の「敗者」たちの記憶を留める「場所」に焦点を置いたユニークな短編集――それぞれの地で懸命に生きた人々の姿を描いた物語が収められています。 「三条大橋で京娘と恋をしてこい」と、敬愛する近藤勇から突然の命を受けた沖田総司。任務一筋で奥手な自分を気遣ってのことだろうと考えた総司は、それから毎日三条大橋に通うようになります。 しかし簡単に京娘が捕
『十手笛おみく捕物帳 三 篠笛五人娘』(田中啓文 集英社文庫)をご恵贈いただきました。ありがとうございます! 時は江戸、ところは大坂、お待ちかねの第三弾!
『朝比奈さんと秘密の相棒』(東川篤哉 実業之日本社)をご恵贈いただきました。 ありがとうございます。シリーズ20周年!?
pCloudがブラックフライデーセールで生涯コースが半額以上の割引になってるんですが、今の円ドルレートで買うのは躊躇われる……
『とりかえ・ばや』『輝夜伝』と平安ものの長編を発表してきた作者の最新作は、やはり平安時代、それも末期を舞台とした伝奇色の強い物語。平家に家を滅ぼされた姫・瑠璃が落ち延びた陸奥で出会ったのは、紅い瞳の血を吸う鬼――自分と「つがい」になろうとする相手に抗う瑠璃の運命は…… 源守綱の娘に生まれ、平和に暮らしてきた瑠璃姫。しかし、凶事の起きる前に彼女の前に決まって現れる青い目の幽霊を目撃した日、惨劇が起きます。 専横を極める平家に対する鹿ヶ谷の陰謀に兄が連座したことで、軍勢に
『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』シリーズ最新刊は、何と現代の四ツ谷で発見された江戸時代の人骨を巡る捜査。ちょうどおゆうの活躍する時代で起きたらしい殺人事件を調査することになったおゆうですが、事件は謎が謎を呼び、意外な方向へと展開していきます。 現代では元OL、江戸時代では腕利きの女岡っ引きであるおゆう。彼女がコロナ禍の現代の東京で友人の宇田川から見せられたのは、四ツ谷の工事現場で発見されたという人骨でした。 刺し傷があり、謎の金属片とともに埋まっていたその人骨は、年
『とりもの 〈謎〉時代小説傑作選』(細谷正充編 PHP文芸文庫)をご恵贈いただきました。ありがとうございます。 おなじみの女性作家の作品を集めたアンソロジー、今回の書き下ろしは麻宮好!
思い余ってChromebookからAndroidとLinux環境を削除したけれども、動作早くなったかなあ。単に重くなりがちなAndroidアプリを削除したから早く感じられるだけのような。そして漫画以外のKindle本をChromebook上で読む手段がなくなった……
『天酒頂戴』(平谷美樹 小学館文庫)をご恵贈いただきました。ありがとうございます! 著者100作目の本作は、幕末、というより明治初年に政府が東京の庶民に酒樽を配ったという史実を背景にした物語。というとユーモラスに聞こえますが、ストーリーはかなりハードなようです。楽しみです
七月鏡一といえばアクション色、SF・伝奇色の濃い漫画の原作者であり、時代ものはほとんど手がけていなかった印象ですが、『タイフウリリーフ』の茂木ヨモギと組んで描く本作は、江戸は享保年間を舞台とした時代ものです。もっとも、タイトルが示すように一筋縄ではいかない物語です。なにしろ、享保十三年の日本に登場するのが…… 命知らずの暴れっぷりで巷を騒がす無宿人・風鳴りの右門。ある賭場での騒ぎから捕らえられ、牢屋敷でも暴れた右門の前に現れたのは、南町奉行・大岡越前守の懐刀として知られ
『秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚』(木下昌輝 徳間書店)をご恵贈いただきました。ありがとうございます! 宝暦明和の変といえば時代ものでは有名な事件ですが、本作はかなり変わった角度から描くようです
2016年のスタート以来好評を博し、現在TVシリーズ第四期が放送中の『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』、その第一期がノベライズされました。破魔の名刀を巡り繰り広げられる武林のはぐれ者たちの戦いを描く、シリーズの原点が蘇ります。 偶然の成り行きから、邪宗門・玄鬼宗に追われる少女・丹翡を助けた風来坊・殤不患。かつて魔神を封じた神誨魔械・天刑劍を代々守る護印師である丹翡は、兄をはじめとする一族を玄鬼宗に皆殺しにされた上、天刑劍の柄を奪われたのです。 その
『鎌倉署・小笠原亜澄の事件簿 佐助ヶ谷の銀雫』(鳴神響一 文春文庫)をご恵贈いただきました。ありがとうございます。 ……あれ、つい先日もと思いきや、二ヶ月連続刊行!
新作劇場版が公開され、大ヒットしたのも記憶に新しい『モノノ怪』。その『モノノ怪』の完全新作ノベル――仁木英之によるスピンオフ小説の第二弾です。今回の舞台は、戦国時代末期、九州平定を狙う島津家に抗う人々が暮らす地・玖珠。そこに現れる四つのモノノ怪を巡る、連作スタイルの長編です。 時は1580年代後半、九州で大きな勢力を誇っていた大友家が島津家に耳川で惨敗して数年。以降、九州制覇を目論む島津家は各地を併呑しながら北上を続け、広大な山に囲まれた「侍の持ちたる国」として自立して
もう一冊。『戦国剣銃伝』(鈴峯紅也 小学館文庫』をご恵贈いただきました。ありがとうございます。 剣と銃の対決を描く大部です