御田町文化研究会のnoteを始めます!
長野県下諏訪町
皆さんは「下諏訪町」という町をご存知でしょうか?
長野県のちょうど真ん中あたりに位置する、諏訪湖のほとり「長野県諏訪郡下諏訪町」という住所の町です。
下諏訪町は、自然と文化のバランスが良く、その両方と人の生活がうまく調和しているところにその魅力があると思います。諏訪湖や霧ヶ峰といった自然環境、諏訪大社・慈雲寺・来迎寺などの歴史・文化資産、そして下諏訪温泉。観光の目線でも魅力的なコンテンツがたくさんあるのですが、大きな魅力の一つは、町に根付いている「人の営み感」ではないかと感じています。
自然や歴史・文化が日々の生活の中に落とし込まれ、良いバランスで共存している、そんな雰囲気のある町だと思うのです。
そうした雰囲気を象徴するように、この町の歴史や文化は「人」の中に埋まっています。それ故、この町のストーリーは分かりやすく、触れやすいものにはなってはいないと言えるのかもしれません。けれど、人から聞くストーリーは、ただ事実を書かれた看板を見て得る情報よりも体温があり、心に残るものがあると思います。
御田町文化研究会の活動
「御田町文化研究会(通称:御田研〈みたけん〉)」は、こうした町や、町に眠る有形無形様々な資源のストーリーを人を介して紡ぎ出し、少しでも多くの方に伝え、残していくことを目的に立ち上げられた官民連携の任意団体です。下諏訪町に移住してきたメンバーや「御田町商業会」「匠の町しもすわあきないプロジェクト」といった地域で長年活動されてきた団体、社中学校、下諏訪町が連携して立ち上げられました。
下諏訪町の中でも地域活動の活発な「御田町(みたまち)」を中心に、御田町や下諏訪の(一見わかりづらい、けど知れば知るほど、触れれば触れるほど)魅力的な人・もの・ことが持っている多様なストーリーをお伝えしていければと思っています。
この記事を書いている私も移住者ですが、「地域固有の文化や風習に触れたい」「それらを引き継いでいきたい」という想いは若い方々は共通で抱いているものなのではないかな?と感じます。一方で、昔のような「寄り合いの場」自体が減っている状況においては、そういったことに触れる機会はどんどん少なくなっていると思います。御田研では、地域や、地域の先輩世代から学び、生活の中にその学びを落とし込んでいけるような発信・機会創出を目指していきたいと考えています。
町の持っている個性や独自性を維持しながら、下諏訪町・御田町にしかない価値をどのように残し、創り、発信していけるのか。私たちもまだ答えは持っていません。これから行うさまざまな活動を通して、多くの方々と一緒に、そうした問いの答えを考えていく機会を生み出していけたらと思います。
2024年度の活動のテーマ
御田研が今年度扱うテーマは大きく3つあります。
1つ目は「食」。地域固有の食材やレシピ、食文化を学ぶ場を創出し、「この町の味」を若い方たちにも引き継いでいくことを目指していきます。
2つ目は「芸術」。町に根付く芸術文化や歴史に触れ、体感する機会を設けていきます。
3つ目は「建築」。町に残る価値ある建物をどのように価値づけ、残し、活用していくかを考えていきます。御田町にある下諏訪町所有の「旧矢﨑商店」という建物の価値づけ調査の様子もお届けしていく予定です。
御田研の行う小さなまちでの活動を、カジュアルに、けれど丁寧に記録していけたらと思っていますので、これからどうぞよろしくお願いいたします。
御田町文化研究会概要
御田町文化研究会は、庶民の間で受け継がれてきた下諏訪町(特に御田町)の歴史や文化を世代や地域の垣根を越えて次の世代に繋いでいくことを目的として、有志により立ち上げられた官民連携の団体です。
御田町文化研究会のイベントなどはこちらのinstagramアカウントより発信しています。是非フォローください。
文・写真:御田町文化研究会 坂本