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時代の変遷、軍艦島の価値

夏の帰省時に軍艦島(端島)ツアーに行ったことについて以前書きました。

今期日曜劇場の舞台が軍艦島だったのもあり、その認知度は高まったかと思います。

ストーリーからセットから、壮大過ぎでした!

エンディング手前、閉山が決まり島民が船で島を離れる場面。
閉山から50年経ち、私が夏に朽ちてきている軍艦島を船上から見たのとは反対。
つい感傷的になってしまいました。
軍艦島が世界遺産になったその価値というのは、朽ちていく過程を研究することにもあるそう。

正直、寂しいなとは思う。
でも、壊さず無くさず文化財として保存していくことで、島民は故郷を無くさずに済む。
それだけでも、救われてはいるのかもしれません。

最終話にあった島出身者が1日限定で島の内部に入れる機会は、今年も少し前にあっていたようです。

ちなみに、建物は世界遺産の範囲に含まれていないそうですが、建物あってこその軍艦島の佇まいということでの価値はあり、保全に取り組んでいるとのこと。

30号棟。ガイドで「私たちが見ている今の軍艦島は、次にはない」とありました。
護岸の保全が行われているそう。向こうに見えるのは中ノ島。

軍艦島ツアーのガイドさんは島出身の方で、色々教えて下さいましたが、その内容がふんだんに取り入れられていたドラマ脚本でした。
脚本を書いた野木さんは、軍艦島ツアーに2回訪れたことがあり、そこで今回のドラマを思いついたようです。
野木さんも生ガイドを聞いて、きっと心揺さぶられたんだろうなと思います。

炭鉱入口

古き良きという時代と現在。
ドラマでも対極的に描かれている場面があります。
その対比は、私が今年地域の役員をしていることもあり感じることも多い。
どっちが良いとか悪いとかを決められない40代の私。
だけど、古いことも新しいことも知っているこの年代は、結構良いとこ取りで幸せな世代なのかもしれないなあと思ったりもします。

さて、もうすぐ年末年始。
年始は長崎に帰省予定。
実家に行く前に、時間があるので一旦長崎市内に廻ろうか計画中。
野母崎が候補に挙がってましたが…なんと最終話のエンディングに出てしまった!
訪れる方が増えそうですね。

私の父も、端島ではないですが、池島で一時期石炭工をしていたのは、ここだけの話…。
(こちらは閉鎖後、炭鉱内見学ツアーをしているようです。)


▼ 追記
野母崎、行ってきました。

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