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アルパとボトルダンス~南米パラグアイの鮮やかな音色と踊りをご紹介します~

みなさん、こんにちは!
ミタイ基金学生部・横浜国立大学2年の間宮結夢と申します。

皆さんはパラグアイという国の名前を聞いたとき、何を一番に思い浮かべますか?
多くの日本人は、この国がどこにあるのか、またどんな国なのか、ぼんやりとしか考えられないのではないでしょうか。
(このnoteを普段から読んでくださっている皆さんはすでに知ってくださっているかもしれませんね…;^_^)

私自身、ミタイ基金の活動には1年次から参加させていただいていますが、パラグアイについて知らないことはまだまだ沢山あります。パラグアイで暮らす人々は、どんなことを考え、どんなことが好きでどんなことで笑うのだろう?活動を通してそんなことを考えるようになりました。

そこで今年度から、パラグアイについて深く知るために、こちらのブログでパラグアイについて紹介する記事を書かせていただくことになりました!
パラグアイについて全く知らない方も、少しは知っている!って方も、国際協力に関する話題から日常生活まで、一緒に学んでいけるような記事を書いていけたらと思います。
これからよろしくお願いいたします!

さて、早速ですが今回のテーマは、パラグアイの伝統的な音楽・舞踊である、アルパボトルダンスについてです。

アルパ

アルパとは、スペイン語でずばり「ハープ」を意味します。

600px-標準的なアルパ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%91

南米大陸にはもともと弦楽器は存在していませんでした。ハープが初めて南米にもたらされたのは16世紀、スペイン人による征服活動時に遡ります。その後17世紀からは、イエズス会宣教師が布教活動の道具としてハープやバイオリンを使用するようになり、これらの楽器が南米中に広まりました。
各地に広まったハープは独自の変化を遂げ、パラグアイではアルパとして多くの人々に親しまれてきました。
(磯村笑理「アルパの調べ : パラグアイ音楽レクチャーコンサート」『立教大学ラテン・アメリカ研究所報』2015、44巻、p59)

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写真:Arpa Studio Sonrisa様より提供

パラグアイのアルパの弦は通常36本で、ハープの47本よりは少ないことが特徴です。また、比較的小型のため、電車や車での持ち運びが可能です。
(アルパスタジオソンリーサ、「パラグアイ【音楽宝石箱】vol.2 アルパ・パラグアージャ」2020年6月9日更新)

さらなる特徴は、なんといっても楽譜が存在しないこと!
アルパの曲は伝承によって保持されてきたため、演者は先生の演奏を見聞きして、曲を習得します。さらに曲のアレンジも自由であるため、「100人アルパ奏者がいれば、100通りの演奏がある」とも言われているそうです。(磯村、2015、pp61-62)

ボトルダンス

アルパの演奏と共に楽しむことが多いのが、パラグアイの伝統舞踊の一つである「ボトルダンス」です。色鮮やかな民族衣装を着た女性ダンサーが華麗に舞います。
ボトルダンスのボトルとは、ダンサーが頭にのせているガラス瓶や壺のことを指します!

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写真提供:ミタイ・ミタクニャイ子ども基金

えっ、頭に乗せながら踊れるの⁉とびっくりしてしまいますよね!
一つだけではなく、何本ものガラス瓶を重ねながらバランスをとったり、開脚を披露したり、床に横たわったパフォーマンスが可能なダンサーもいるそうです。(豆の育種のマメな話「南米で暮らす<歴史・文化>、アルパとボトル・ダンス」2020年4月25日更新)

瓶は男性が脚立に乗って積みあげていくのですが、次の動画ではその様子がよく分かります。

ボトルダンスの由来は、昔水汲みの際に、水の入った甕を頭に乗せて運んだことにあります。(同上、豆の育種のマメな話より)
それが今日でも愛される伝統舞踊に発展しているのはとても凄いことですね!

パラグアイではライブ・レストランやフェスティバル、コンサート、ホームパーティーなどに楽団を呼ぶことが多く、アルパやギターの演奏、そしてボトルダンスで盛り上がるそうです。(磯村、2015、p60) 

思ったよりも日常の様々なところで伝統文化に触れていることが分かります!

また、二年毎に全日本アルパコンクールが開催されていたりと、アルパは日本でも楽しめることが魅力です。日本には女性奏者が多いのですが、パラグアイでは男性奏者が多いらしいですよ~。

日本で活動されているアルパ演奏者の方々はこちら↓

Arpa Duo Sonrisa様

ネルソン鈴木(ねるチャンネル)様

また、Arpa duo Sonrisa様が7月にライブを開催されます!
この記事を読んで興味を持たれた方、まずは日本からアルパの音色を聞いて南米に想いを馳せてみてはいかがでしょうか?
是非足を運んでみてくださいね!

音の花束 vol.12 表 統合前_edited-2

出典

磯村笑理「アルパの調べ : パラグアイ音楽レクチャーコンサート」『立教大学ラテン・アメリカ研究所報』2015、44巻pp59-67

アルパスタジオソンリーサ公式サイト

「パラグアイ【音楽宝石箱】vol.2 アルパ・パラグアージャ」2020年6月9日更新

豆の育種のマメな話「南米で暮らす<歴史・文化>、アルパとボトル・ダンス」2020年4月25日更新

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