売り上げゼロも覚悟してコミケにサークル初参加、果たして結果は・・・?
こんにちは、はじめまして、みたびです。
この度、2022年12月30日に行われたコミックマーケット101の1日目に、サークルとして初参加しました。その結果と、気づいたことを記録しておきます。
投稿者のスペックは以下の通り
一般参加は、写真など記録のある限りでは2012年の冬コミ(C82)より
イラストは落書き・練習を含めれば2006年あたりから開始
Twitterフォロワー数は300人台
Pixivでのいいね数最大はギリギリ300台
漫画は小学生の時描いて以来の挑戦
作業環境はクリスタと中華液タブ
ジャンルは小規模~中堅クラス、当年秋に新作映画が放映され盛り上がりがあった
こんな感じです。それでは本題、というか結論へどうぞ。
結論。刷った数の8割方を現地にて頒布できた。
印刷所に依頼して印刷したのは20~40の間です(目を皿のようにしてコミケ参加当日の僕のツイッターを見ると正確な数までわかります)。
その8割頒布という結果は、満足どころか予想をはるかに超えるものでした。
まず、申し込み当時には漫画の描き方をほぼ知らず、ゼロからの学習となったという点。
11月中旬のサークル参加当落発表から本格的にはじまった漫画創作活動は、どこからどうみても素人臭ばかりが漂います。
コマ割りは最低限、漫画的演出もストーリーも、まだまだ甘ちゃんです。
それでも多くの方々に自ら描いた創作物を、実際に手に取っていただけた喜びは、同人誌が完成するまでの1カ月半に体験した苦悩をすべて帳消しにするような素晴らしい体験でした。また参加したい、そう強く思いました。
また、近隣のサークルの方が新刊交換を申し出てくださったり、頒布物を購入してくださったりと、交流という意味でも非常に楽しい体験となりました。両隣のサークルの方にはこちらからご挨拶したのですが、そのさらに隣(同ジャンルでした)となると中々勇気が出ず、向こうの方から交流してくださって、申し訳なさもありました。次回以降、空気を読みつつ交流の輪に入っていけたら、というのは一つの反省点です。
改めまして、当日僕の作品に触れてくださった方々に感謝を申し上げます。ありがとうございました!
残りは友達と家族が買ってくれました・・・
もともと無料で配るつもりだったのですが、同人活動を明かしていなかった友達に見せると、「買わしてほしい」と申し出を受け、代金と引き換えに新刊を渡して、頒布という形になりました。
以前から同人活動に挑戦することを告げていて、応援してくれていた母親も同様に購入してくれました。
感謝の言葉は、形にすればするほど陳腐化するようでなんだか申し訳ないのですが、やはり感謝というほかないです。かけがえのない素晴らしい体験を、同人活動を通して味わっていることだけは、足りない頭でも十分に理解できました。
1部も頒布できないのではないか、という思いが拭い去れない中での設営作業
コロナ禍以降、コミケは入場規制を理由に「ふらっと寄って、目についた同人誌を買って帰る」ことができなくなってしまいました。「コミケ 一冊も売れない」などで検索すると、ふらっと買い需要がなくなったがために辛酸を舐めた方々の体験談が出てきます・・・。
「こんなドがつく素人の創作を買ってくれる人がいるのだろうか」というネガティブな思いは、漫画が完成に近づくにつれ徐々に強くなっていきました。
その思いは設営作業中にも続き、緊張と不安で胃がキリキリ痛む事態に・・・。
もちろん、当日まで手をこまねいていたわけではありません。
コロナ禍以降のコミケでは、とにもかくにも「目的をもってそのサークルを訪れる」方が多いという事を認識していましたので、僕のサークルに興味を持っていただけるようtwitterやPixiv、Circle.msのウェブカタログなどでの宣伝は意識して行いました。
Circle.msでは新刊情報や見本誌を頒布の1週間前あたりには充実させ、その甲斐もあって僕のサークルを「お気に入り登録」してくれた方の数は20台後半にまでなっていました。
ですが、いつものイラストがtwitterで大体三桁のいいねをいただけるのに対し、コミケの告知はそれに遠く及ばない二桁の数字。この落差に、僕への期待値がそのまま表れているのではないかと、内心ビクビクしていました。
C101開場直後、信じられない事態が
とにかく不安ばかりに苛まれていましたので、開始直後は壁サークルなどへ向かう方が多い「初手」の時間帯は頒布できないだろうな、と覚悟していました。
ところが。開始10分もたたない頃、ついにあの声を、この耳で聞くことになるのです。
「新刊1部ください」
思わずお代をいただいたまま、短い時間ではありますが固まってしまいました(あの時は大変失礼しました・・・)。
結果から言えば、開場の10時30分から人の流れが落ち着く13時ごろまでの間に、多くの方々に手に取っていただくことが出来ました。
というわけで、結果としては大方需要と供給が合致するという、最高の結果となりました。
今後も研鑽し、普段の活動も行いつつ、今年の夏コミもしくは冬コミに向けて頑張っていきたいと思います。住んでいる北海道のイベントにも参加を検討しています。
コミケ申し込みまでの流れ
なぜサークル参加しようと思ったのか、それは「気が向いたから」に他ならないのですが、新しいことに挑戦することがいかに大事か、このコミケという場から改めて教えられた次第です。
きっかけは、ひょんなことから
2022年の夏コミ当日、ニコニコ生放送のトップページを開いてふと目に入ってきた現地からの生放送の宣伝。
吸い込まれるようにリンクをクリックし、生放送にしばし見入っていました。
もともと東京で生まれ育った僕ですので、オタクとして物心がついた20代はじめには、コミケに一般参加していました。
その後北海道に移住後するとコミケからは遠ざかりましたが、変わって二次創作イラストをいよいよ「本格的」に描くように。
これが2015年ごろになります。
話は戻り。久しぶりに映像で見たコミケは、コロナ禍の入場規制で以前自らが体験したものよりも少し寂しい姿に映りました。その一方で、じわじわと「二次創作活動も年月を重ねてきたし、そろそろサークル参加してもいい頃合いなのではないか」という思いが芽生え始めます。
思い立ったが吉日、衝動的にコミケの申し込みページを開き、「いこう!」と決心したのでした。申込期限も数日後に迫っていたので、すぐさま申し込み作業に取り掛かりました。
ですので、参加はほぼ心が求めるがまま、衝動の結果と言えます。
参加するだけでよかった、でもそこに最高の結果がついてきた
30代中盤にして、自分が出来る範囲にこんなに楽しいことがあるのかと、ただただ驚くばかりです。近隣サークルの熱意ある活動や創作物、そして一般参加者として頒布物を手に取ってくださる方々。
そのすべてを包摂するのがコミケなんだと思いました。
コミケに対して、僕ももろ手をあげて全肯定というわけではもちろんありませんが、しかし素晴らしい場所であることは確かです。
再びあの喜びと熱意とカオスの渦へ。今年も頑張っていきます!