普段は流れに身を任せてみよう!「キャリアドリフト」という考え方


前回の記事の最後に、

必ずしも
「キャリアのゴール」を決めて走る必要はなく
"その都度、都合よく選択していけばいい"

ということをお伝えしましたね。

こうした私のスタンスの基となっているのが
「キャリアドリフト」という考え方で、

神戸大学名誉教授
金井 壽宏 (かない としひろ) 先生が提唱する
キャリア理論の1つです。

▼「キャリアドリフト」とは? -『日本の人事部』


記事を引用しながら説明しますと、

「キャリアドリフト」とは、


自分のキャリアについて
"大きな方向づけ" さえできていれば、
人生の節目ごとに次のステップ
しっかりとデザインするだけでいい。


節目と節目の間は、
偶然の出会いや予期せぬ出来事を
チャンスとして柔軟に受け止めるために、
"あえて状況に流されるまま" でいることも必要。


という考え方です。


例えば10年後や20年後に、

自分の働く環境や立場がどうなるかなんて
分かりませんよね。

私自身も、つい1年前までは、
まさかマネジメントに興味が出るとは
思ってもみませんでした。

▼私がマネジメントを経験したいと思った理由


自分が進んで行きたい方向性や、
働く上での「価値観」を認識しておきつつ、

普段の生活では
偶然の出来事や出会いも柔軟に受け止め、

"流れに身を任せてみる" ことで、

新たな気づきとなり、

そこからまた、
次キャリアを考えることができます。


なお、著者・金井壽宏教授は、
日本の経営学、特に以下の研究の第一人者です。

・リーダーシップ
・キャリアデザイン
・モチベーション

金井教授や「キャリアドリフト」について、
ご興味のある方は、書籍もご一読ください。
手軽に読めるサイズ感ですが、充実の中身です。

▼『働くひとのためのキャリア・デザイン』
    (金井 壽宏 / 2001年)


私自身、
この「キャリアドリフト」という概念とは
20代の頃に出会いましたが、

実感として共鳴したのは30歳を過ぎてからです。

キャリアに関する理論は、

知ったその日から自分に当てはめることも、

時々振り返って自分のスタンスを確認することもできますので、

興味が出たものがあれば、ぜひご活用ください。

今後も少しずつ、
個人に使えるキャリア理論を紹介していきます。



それでは、良い週末を。

みたしん

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