Fラン大学「どこも同じ=いっしょ」ではない。
オープンキャンパス(以下OPとする)で話をしていると、タイトルのような話題になることがある。どこのFラン大学も、似たり寄ったりのことをしているから、入学しても同じだろうという。ちなみに、今週のOPで嬉しい話を一つ聞かせてもらったので紹介したい。
彼は現在、他大学で学生をしているそう。それがどうして本学のOPに?と思って尋ねてみたところ、在籍校と比べて本学のカリキュラムを見て、1年次から4年次までがツリー状になっているように理解したそうで、そこから専門性を高められそうだと。そのため編入学するかどうかを判断するために参加した、とのことであった。ウチのようなFラン大学のカリキュラムを見てくれただけでも嬉しかったが、カリキュラムマップから「どう学んで欲しいか」を読み取ろうとしてくれたことが更に嬉しかった。
とはいえ、彼曰く、編入学するかどうかを決めるまでには至っていないという。彼の場合、在籍校で2年間を過ごしているわけだから、残り2年間をそのまま過ごすことと天秤に掛けているだろうことは想像に難くない。そのため彼が即決できないことは理解できる。その一方で、現役の高校生達の置かれた状況からすれば、彼と同じような状況にあるわけではない。だからこそ、彼の言葉は考えるキッカケになるのではないか。
所詮「Fラン大学だから」ではない。それぞれの大学で、目指したい卒業生像もあるし、そのためにどんな学生に入学して欲しいかについてディプロマポリシー(以下DPとする)を示している。DPと卒業生像だけをとって整理しても、学内の学部ごとに違う。そこでも「どこもいっしょ」とはならない。
これからOPに参加する機会があるだろう現役高校生に諸君には、少なくとも参加するOPの大学・学部のOPと卒業生像を確認したうえで足を運んで欲しいと願ってやまない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?