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フランツ・カフカがひっそり産まれたよ

!注意!
お恥ずかしいことに私はカフカについて全く詳しくありません!
専門的なお話はしません!オタクのお気持ち表明です。
なんでも許せる方や、「カフカ?知らん。」「名前くらいしか知らん。」「虫の人?」という方でお願い致します……。


いつもはショパンショパンと騒いでいるが、今日はつい最近推すことに決めたフランツ・カフカについてしゃべろうかと思う。今日7月3日はカフカのお誕生日なのだ。
とりあえず簡単なプロフィールから。

フランツ・カフカ(Franz Kafka)1883.7.3~1924.6.3
現在のチェコで、ユダヤ人の家庭に生まれた作家。
41歳の誕生日を迎えるちょうど1ヵ月前に結核で亡くなる。
代表作『変身』『審判』など

プロのネガティブとの出会い

確か2年前くらいに、本屋をぶらぶらしていたらこの本に出会った。

頭木弘樹編訳/絶望名人カフカの人生論

自慢じゃないが、私は自己肯定感がえぐれるくらい低く、かなりネガティブな人間だ。「絶望名人」なんて見たらちょっと気になる。当時の私はカフカの名前くらいは聞いたことがある、という程度。海外の作家に全く明るくない私ですら名前を知っているカフカが一体どれほどの「絶望名人」なんだろうか。ちょっと覗いてみるか、とパラパラと捲って少し読んだだけで衝撃を受けた。いやもうめちゃくちゃ後ろ向きなのだ。半端ない。容赦ない。

「これが…プロのネガティブ!」


もう買うしかないだろうとそのままお迎えし、すぐに読み始めた。この本は分厚くもないのでカフカ入門としては最適かもしれない。また、著者の頭木さんのツッコミ(?)が冴え渡っていて、思わず笑ってしまう。
それにしてもプロのネガティブの言葉を読むと、自分のネガティブなどカスみたいなものに思えて楽しくなってくる。カフカに興味がない人にもオススメしたい1冊。この出会いのおかげで私はカフカを推すことになったのだ、これだから本屋をぶらつくのはやめられない。

推しの顔がいい

さて、そのカフカがどんな顔をしているのかというとこんな感じだ。

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全人類カフカを見て~~~~~~顔がいいよ!
力強い眼差し。大きな耳。唇フェチの私としては、カフカの唇は大変よろしい、最高。カフカは182センチと長身で、体型はガリガリだったようだ。その体つきについてもあれこれとネガティブな言葉を漏らしているが、確かショパンの方がBMIやばかったと思うから大丈夫だよ、と励ましてあげたい(一方ショパンにかける言葉は見つからない)。

こちらは5歳のカフカ。

ちっちゃいカフカ

やだもうほんとかわいい……。

推しの友達がさいこう

カフカにはマックス・ブロートという親友がいた。1884年生まれなのでカフカの1歳年下だ。なんとカフカは生前、作家として全く評価されなかったのだが、ブロート自身も作家で当時は売れっ子だったらしい。そんなブロートはカフカが作品を出版できるように尽力したし、カフカが亡くなった後、生前に発表されなかった作品を世に送り出した素晴らしい功績がある。まぁ、カフカは遺稿を燃やしてくれと言っていたみたいだが。ショパンと似てるな、そういうところ(そしてそれを守られず遺作が公表される流れも一致)。
ショパンもユリアン・フォンタナという友によって、遺作が世に放たれたわけだが、ブロートにしろ、フォンタナにしろ、亡き友の望みを(過激な言葉を選べば)裏切る決意をするとき、何を思うのだろうか。エモい。

なぜ推しが尊いのか。
その理由を求めて我々はチェコへ飛んだ……

そういうわけではないのだが、去年、ちょうど新婚旅行に行くこととなり、行先に関して私の希望を聞いてもらえたので、チェコを入れてもらった。プラハで少し、カフカ巡りをすることが出来た。

チェコ5

こちらはプラハ城の敷地内の「黄金の小路」というところにあるカフカが執筆していた部屋。中はカフカショップ。書籍やグッズが販売されている。しおりとポストカードを買って僅かな課金をさせていただいた。

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プレート拡大。ちっさ!ほっそ!!!!

プラハにはカフカ博物館もある。ミュージアムショップはミュシャやら他のプラハ土産やらが混在しているが、すんごいものを見つけた。
カフカの落書きのTシャツ!!!!(写真汚いな!!!)

カフカT


カフカのイラストは大きな魅力のひとつだ。見てこの…針金みたいな…LINEスタンプになってたら絶対買う……。正直チェコの物価を考えるとお高かったのだが、誘惑には勝てず課金。今、それを着てこの記事を書いている。やっぱり買ってよかった。

私はまだカフカのなにも知らないけれど

ショパンについては資料も多いし、少しずつ知識を身に付けられている気がするが、カフカはショパンに比べて資料も少ない。私もまだまだ読めていない本がたくさんあるし、なによりカフカの作品に全部触れられたわけでもない。だが、フレッシュな「好き!!!!!!!!!!!!!」という気持ちを書き留めておきたくてこんな記事を生み出した。これから色々な本を読んで、カフカへの愛を深めていきたい。
お誕生日おめでとうございます!!!生まれてきてくれて本当にありがとうございます!!!


冒頭でもご紹介した頭木さんのカフカ関連の本はどれもハズレなしで本当に面白いので私が読んだものを挙げておく。Amazonにつながるのでよろしければ。

頭木弘樹編訳/絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決
頭木弘樹著/カフカはなぜ自殺しなかったのか?

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