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東京↔︎美篶3往復

noteを書き始めて一年だそうです。更新は月に一度がやっとです。
もう少し日々を書きとめたいものです。

10月は東京と美篶を3往復になりました。
例年この時期は決まった仕事をするのですが、11月に刷本がずれ込んだため、その前に出来るだけお客様に頼んで、前倒ししてもらい、納期に間に合うよう会社全体でうごきます。

10月頭に休日の美篶堂伊那製本所にいくと、スタッフが黙々と製本クロスの在庫を整理していました。
柿の木にとまる赤とんぼ。指を伸ばすと手に移ってきます。
陽が傾くのがはやい。気づくと、すぐに夕焼けでした。

例年の忙しさだけでなく、今年は製本所で働くいとこのにいさんが、持病の手術をするので入院することとなり、スタッフと手分けしてお客様のご希望の納期に間に合うよう、動いています。
若いスタッフたちは大きな柱の不在に、一番の繁忙期に不安が隠せません。

そこで、親方登場です。

招き猫のテテ。親方の姿をみて、向こうの家からやってきてくれました。


紙の折り方の指導。どうしたら、はやくきれいに折れるか、どこを見ているかをみんなにやってみせてくれます。

コロナ前に伊那に引越しを準備しているとら2度の骨折。未だ東京でリハビリしてましたが、
今回は引越しのシュミレーションもかねて、10日間の滞在で、製本所に午前中出勤してくれました。

私は一旦東京に戻り、経理。銀行仕事。
それから大学生と製本。
本づくり学校の授業、オープンスクールの製本ワークショップ。
そして製本の依頼を受けたお客様の細かな確認を現場と共有するために打ち合わせや外注加工先との確認などを東京でしております。

一年に2回お訪ねする武蔵美術大学。基礎デザイン学科と情報デザイン学科の佐藤篤司先生の授業です。
校庭に竹の構造物。バックミンスターフラー好きなので、大学生でこうした構造を自分で作る経験はきっと豊かな記憶になるなあ。と羨ましく眺める。
この日は佳代さんが自転車でかけつけてくれました。ももさん、かなさんもありがとう。
表紙、栞や花布をセレクトしで1冊だけの本に仕上がります。
表紙が出来たところで「おお!」という声があがります。

多摩美は全員作る本が違うのでひとときも目がはなせません。
こちらは毎年石田さんとお訪ねしました。守先正先生、本当にありがとうございます。

本づくり学校基礎科は高岡昌生先生の応用科10期の活版印刷実習と、嘉瑞工房見学。

高岡先生のアダナプレスをお借りして授業。
金属活字Perpetuaを使わせて頂きます。贅沢✨
金属活字のプロモーションのため作られたパーテーションディスプレイのポスター、になるのでしょうか。日本には2組しかないそう。
同じく花型金属活字のポスター。全てが美しいです。
最近の高岡先生のお仕事は木活字でした!使い込まれてピカピカです!

次の日は本づくり学校オープンスクール製本ワークショップ。
これは製本講師クラスのみなさんが指導します。
午前中は千代紙の和綴じノートづくり、午後は文庫本をハードカバーに仕上げました。

千代紙や和紙を準備して、はなやかな和綴じ帖が出来ます。
出来上がりの記念撮影は高岡先生の植字作業台をお借りして。



10月頭の伊那製本所は、只今製本中の作業の撮影でした。
これはまた別のトピックにします。
そしてついこの間は月末までに納品予定のものの確認でしたが、急な冷え込みに他の社員達も体調を崩して、お客様にスケジュールの後ろ倒しのお願いの確認などでした。

スケジュールが重なってきますと、製本所はキュウキュウになりますが、パートスタッフのみなさんが、ものすごいアシストで助けてくれています。
本当にありがたいことです。
とにかくスタッフみんなの健康を祈りながら働いております。

noteを書きはじめた頃は現状をなんとかしなくては!という気持ちでしたが、今は出来るだけ長く働きたい、という気持ちを、とにかく記していこう、という気分です。



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