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愛知百景:枇杷島橋

こんばんは。愛知県B級スポット案内人を自称する男です。今回は、わりと名所を紹介する予定。

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みなさんは、枇杷島橋と聞いてイメージが湧くだろうか。急に道が滅茶苦茶狭くなる渋滞スポットと聞けば、もしかしたらアノ場所かもと思うかもしれない。今回は橋を紹介するが、橋について記事を書くなんて我ながらお洒落だなと感心している。

この橋は、名古屋市西区と清須市の境を流れる庄内川にかかる橋だ。まずは地図で検索して位置を確認してほしい。清洲城と名古屋城を結ぶルートにちょうど位置していることに気づくだろう。筆者は清須方面から名古屋市へ入るとき、「清洲越えだああああ」と思いながら枇杷島橋を渡るのだ。おそらく多くの県民が同じ思いであろう。

さて、地図で見たとき、大変重要な交通の要衝であることに気がつくだろう。琵琶島橋を通るルートを見て気づく人は気づくと思うが、ここは旧国道22号である。旧道となった現在でも、道なりに進むだけで、名古屋の伏見と一宮市中心部を結ぶ。当然、交通量もかなり多い路線だ。そんなわけで、「さぞかし立派な橋なんだろうな」とこのルートを選ぶと、なかなか痛い目をみる。筆者も初めて通る前は、片道2車線は当たり前だと思っていたら、急に片側3車線が1車線になるもんだからビックリした。交通のボトルネックとは正に文字のまま、こういった場所のことを言うのだと逆に感心したほど。

ただし、立派ではないかと言われれば、そんなことはない。70年近くの歴史をもつ、日本の百名橋にも選ばれている橋だからだ。ここまで読んで、日本百名橋が気になってウィキへ飛んでいる人もいると思うが、愛知県内では他に矢作橋と納屋橋が選出されている、とだけ付け加えておく。

こんな歴史を誇る枇杷島橋だが、ついに架け替えが行われる予定だ。現在、仮橋が隣に建設されている。仮橋が完成次第、現在の位置に新しく4車線の立派な橋が架橋されるわけだ。完成は令和13年度以降になるようで、当分先の話である。まだまだ暫くの間、渋滞スポットとして活躍してくれるだろう。

無くなるのは寂しいが、便利になることは間違いない。筆者は、電車と車が一緒に橋を渡っていた、今考えれば大変頭のおかしい犬山橋を経験している。犬山市が超人気観光地となった今、もし橋があのままだったら周辺住民は頭を抱えているだろう。モータリゼーションの進行とともに、こうした現象はどこにでもあるものだ。名残惜しいが、使用されているうちに写真でも撮りに行こうかと思う。仮橋へ切り替えとなった際には、お疲れさまとTwitterにでも呟こうかな…。

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