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【歌詞】#17 他界【新曲制作秘話】

作詞・作曲:ミスミトウリ

「拝啓、有難う御座いました」

叶わぬ物語りには 殆(ほとほと) 懲り懲り
声音と御愛嬌では 元元限(ぎ)り限り
色恋戯び 言わぬが華だが 嫉妬嫉妬取り取り
底無しに狂う此の様よ
 
依存した事に異存は無いわ
執着したら終着とは知りつ
可愛さは余り憎さに至れり
客し切れないわ 然様なら 

燦燦 四方八方(よもやも)美しき
散散 愛を騙る花
努努 夢を語るなよ 現の風叫ぶや
花は 散って落ちれば 名も亡くす

飽く程には憧(あくが)れた
最後の幕へさあ逝こうか
一秒(ひととき)で虜となる
其の沼を上がれ

清清 憑きは落とされよう
精精 子供騙しの日日
永遠 嘯いていたのは 何処ぞの誰だろうか
愛を 信じ得るなら 御伽の國

幻は 目覚める度かげろう
此方で出逢ったのは何方様

空想ならまだ愛(かな)し
偶像なら疾に剥がし
麗麗 詠われた夢 今はもう見れないや

「然様なら」 御互い様

花は いつか朽ちたるや
絶だ 短し宿命(さだめ)に
依依恋恋
強がる腕を降ろして 全てを卒わらせよう

未練は無いはずだ
さあさあ 宣戦布告を贈りましょう


アイドルオタク用語としての「他界」とは推す(応援する)ことを辞めることを指します。他にも、卒業したり引退したメンバーのファンのことを「遺族」と呼んだりします。(=推しという大切な存在が居なくなってしまった、という意味)

推しが居なくなることが一つの死や世界観の終わりを意味する。そのくらいファンにとって推しは象徴であり、世界そのものなのかもしれません。この感覚、この用語を使うあたり、神道や仏教を基礎とする日本特有のものに感じ、古風な言葉遣いを使用しました。

2024.10.25配信 6th Single「他界」


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