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新選組を訪ねて京都2022② - 華のおんなソロ旅

 楽しみに観ていた「ソロ活女子のススメ 3」(テレビ東京・2023年)が終わってしまった。「ソロ活」メニューはもう出尽くしていたかと思っていたら、まだまだいろいろあるんですね。私は上野ではたいてい美術館に直行だが、今度は国立博物館にも行ってみよう。横浜中華街の味付け別代表店のハシゴも面白そう。ところで、最終回は宮崎県都城市への「ソロ旅」であった。主人公、早乙女恵(江口のりこ・アッサリしたお顔、好きです)が同僚たちに、「ソロ旅」とは目的を持たずにふらっとその土地を歩いて楽しむことだと言われていたが、私の「ソロ旅」は全く反対で、目的設定をしてガンガン精力的に動く。ただその土地の雰囲気を楽しむだけなら郊外に遠出するだけで十分、交通費をかけて行くのはもったいないと思っているのだ。

 さて、「新選組を訪ねて」行った昨年の京都旅の記録の続きである。
山南敬助が眠る光縁寺をあとにしてさらに南下し、向かったのは当時の花街、島原にある「角屋(すみや)もてなしの文化美術館」である。島原は遊宴の場である「揚屋」と揚屋に太夫や芸妓を派遣する「置屋」からなる分業制を取っており、揚屋は大座敷や広庭、茶席、庫裏と同規模の台所を備えている。各藩の武家屋敷の大宴会の場として、また幕末には、久坂玄瑞西郷隆盛坂本竜馬らが密議を行う場となった。新選組の芹沢鴨が、角屋の宴会後に八木邸に帰宅したあとに暗殺されたことでも有名である。国の重要文化財に指定された角屋は大切に保存され、現在は美術館として夏休み中と冬季を除いて公開されている。せっかく来たので、1日4回だけ解説付きで公開しているという2階の座敷も見せていただくことにした。一階を台所及び居住部分とし、二階が主たる座敷で「お客様を二階に揚げる」ことから「揚屋」というのだという。広大な座敷、欄間の凝った「釘隠し」、扇面を張り交ぜた天井(扇の間)、円山応挙作の襖絵、「臥龍松」(今回のキャッチ画像です)が見える「大座敷」(1階)など、当時の粋を尽くしたであろうゴージャスなものであった。海外からの見学者も多く、先日来たフランス人観光客は「芹沢鴨が好き」と言っていて驚きました、と説明の方が言っていた。

角屋入口
客の長刀をお預かりする
西郷隆盛が行水に使用したたらい 大きい
美しい仕様の室内
新選組がつけた刀傷
角屋入口を中から

 新選組が八木邸の次に屯所とした西本願寺を通り抜け(龍谷大学がここにあったとは知らなかった)、伊東甲子太郎藤堂平助が亡くなった油小路に行きたかったのだが、今回は碑にたどり着けなかった。その代わりに「新選組幻の屯所」と呼ばれている「不動堂明王院」の前には行った。
 夜の予定があるので、京都駅の近くの滞在ホテルに一度戻って荷物を置くことにした。

不動堂明王院はこれだけ

 この日の夜、定期観光バスを申し込んでいたので、17時には駅に集合であった。京都のような大観光都市では観光バスのコースも充実していて、多くの観光地を要領よく回りたいとき、夜も有効活用したいときなどは便利である。食事付コースにすると「夕食難民」になるのは免れるしね(笑)。
 料金は1万円。バスがまず向かったのは、夕食会場である洛北の「しょうざんリゾート京都」である。ここは郊外になるのだろうが広い敷地で(3万5千坪)、こんなところがあったとはついぞ知らなかった。構内のレストランを貸し切りで、参加者が京懐石風コース(値段が値段なのでまあまあ)をいただきながら、舞妓さんの踊りを鑑賞するという趣向である。最後には舞妓さんと一緒に写真を撮ることもできる。今回の参加者は結構おり、多くの子どもを連れた家族連れもあるが、私のような一人参加者も数名いて、相席になったが横に衝立もあり特別会話もせず。

コース料理

 舞妓さん登場、ラジカセの謡曲に合わせて前方の演台の上で何曲か踊る。このチープさも、まあ当然なのだが一興かと感じた。そのあとは舞妓さんへの質問タイムとなったが、まず簡単な自己紹介で、地方から出てきたばかりの19歳の方と聞いて驚いた。踊っているときは結構蠱惑的な表情も作っていて年齢不詳だったのだが、話す声は初々しくかわいらしい。このような経験と修行で一人前になっていくんですね。舞妓さんは、年季によって紅のさし方など化粧が違っているそうで、道で「姉さん」筋に出会ったときなどは、こちらから挨拶をしなければならず緊張するというので、どの社会も同じでだなと痛感。舞妓さんとの写真はパスしようと思ったのだが、みんな順番に並ばされてとても辞退できる雰囲気ではない。自分のスマホを預けて、舞妓さんの前に腰かけたところを撮ってもらうのだが、あとで観ると結構よい記念になったのかもしれない。グーグルフォトは「今月のベスト写真」に選んでくれました(笑)。

かわいい舞妓さん


 食事後は、ライトアップされた庭園を散策した。機会があれば、日中にまた訪れたい。春夏秋冬、すべての時期によさそうだ。

しょうざんの庭園
しょうざんの庭園で

 バスはその後、北野天満宮へ。梅の時期に一度訪れているが夜は初めて。
さすがに少し冷え込んできたが、餅とお茶のサービスがあり、嬉しかった。

北野天満宮構内
北野天満宮構内
お月様も見ています
構内
構内
構内にて
撫牛もコロナ対策


 約3時間の行程を終え、駅前に帰ってきてホテルに入ると21時ころ。お疲れ様でした。

 京都旅、まだ続きます。