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「風の女神(2)」【うたすと2】

「うたすと2」に参加します。が、
明日締め切りなのにまだネタフリです。無理やり風神雷神にこじつけました。それに相も変わらずパロってます。(笑)
長ーい話になりそう。続きがいつ書けるやら・・・
曲は大橋ちよさんと八神夜宵さんの「風雷」です。




私の名はチハヤ。
仕事は警察官。役職と肩書は「「神奈川県警交通部第三交通機動隊小隊長、階級警部補」だ。
アメリカで遭遇したあの事件の根底はどうやら長野と群馬の県境にあるあの「禁断の森」に関係しているかもしれない。

一旦はあの名探偵の少年と相棒の哀とやら言う女性の推理で片付いた形にはなっているがこの「禁断の森」の秘密を解明しない限りナイトバロンのような事件や組織は再び起こる。
昔、長野の少年と群馬の少年がこの森を秘密基地にして遊んでいたらしい。
群馬県側の少年は今は群馬県警の警部として健在だが長野県側の少年は警視庁の公安の仕事でナイトバロン事件のさなかに殉職している。

実は私には弟とその幼少の頃からの親友で私に惚れていた男がいた。
二人とも警視庁に入ったがその長野の少年も同期だった。同期のもう一人と4人でその秘密基地のあったその森を訪れたのち先に爆処理班に居た弟が訳の分からない組織の仕掛けた爆弾で解体の途中爆死した。
その謎を解明すべく私に惚れていたジンペイという男も爆処理から捜査一課に転属していたが同じく爆死させられる羽目になった。
この爆弾事件も一旦はあの探偵の少年が解決してはいるがまだどんな組織が動いたのかは判らないままだ。

4人と言ったが弟の警察学校の同期ではもう一人事故ではあるが不審死を遂げている。
余談だがもう一人同期で仲の良かった5人のうち一人は公安でナイトバロン事件に潜入捜査していたにもかかわらず無事生還、あの探偵の少年が世話になっていた事務所の1階で喫茶点を任されていたが不祥事を起こしてストーリーからは消え去った。

いずれにしてもあの森の秘密は解明せねばならない。
公安で殉職した長野の少年の兄も長野県警の警部だ。推理力に長け、「高明」という名前から周囲からは諸葛孔明をもじって「こうめい」と呼ばれている。弟を亡くしたもの同士今後はなんらかの相談には乗ってもらうことになるだろう。
あの探偵の少年とも既に顔見知りの様だ。

ジュウゴの力は借りないのか?って・・・
人の力を超えた存在かも知れぬ訳の分からぬ事件に巻き込んであいつまで失いたくない。
アメリカの事件には呼んだがこちらのことは私一人でやるつもりだ。
「風の女神」の名にかけて。

こんなときに祖母がまだ健在であればと思う。
祖母は沖縄の黒門島でシャーマンの家系に生まれたがその道をやめ長野で書道塾をやりながら隠遁生活をしていた。
なぜ沖縄から長野だったのかも疑問は残る。なにかやはりシャーマンでないと解決できない何かがあったのか。
それはあの「禁断の森」に関係することなのか?
「書いた文字には魂が宿る」というのが祖母の口癖だったが殉職した4人もそれぞれあの森になにか文字を残したようだ。
その文字が森をつかさどる風神雷神の逆鱗に触れたのか。

母の話か?母はこれまた「赤道スンガイ共和国」の事件を解決すべく現地に向かったが事故に遭い1年後に日本には戻れたものの今でも記憶喪失のままだ。
たまたま母が最初に解決したエセ宗教団体による「スンガイキン」事件。その教祖が国祖として祀り上げられていた国だった。
言い忘れたが父はもと科学技術大学教授。エセ超常現象と対決することだけに生涯を当ててきた。そんな父とコンビを組んだのが当時からずっと「売れない手品師」だった母なのだ。
私は母が記憶喪失ということもあって生まれた直後に萩原家に養子に出された。なので弟とは血は繋がってはいない。
それゆえ弟のケンジもその友達のジンペイも幼ない頃から兄弟というより友達感覚で付き合ってきた。
なおさらその仇は取らねばなるまい。

さてその「禁断の森」だが、弟とその同期達の命を奪っただけでなく
(一人は単に自業自得のタレント生命だがwww)
何人もの子供たちが神隠しにあっているようだ。

場所から考えてなにか歴史的に真田の秘密でもあるのか?
歴史のことは詳しくは知らないが真田にはシャーマンの能力を持った家臣たちが何人もいたという噂もある。

私にもシャーマンの血は流れている。
この森の秘密を解き明かせるならこの命を懸ける価値は十分にある。
弟たちのためにも。
「風の女神」の名にかけて。

鉄道マニアのジュウゴと一緒に「横川の釜めし」は喰ってみたいが・・・


(つづく)

曲はこちら。

私のピアノアレンジも上げておきます。

▷▷▷ https://sus-t.sakura.ne.jp/Note/HuRai-Misty.mp3

譜面はこちらに置いてます



アメリカの事件とはこちらです。

一話目はこちら


このおはなしの登場人物は青山豪昌氏原作大阪読売テレビ「名探偵コナン」とテレビ朝日「TRICK」シリーズから着想を得ています。



ではまた。

みなさんにいいことがありますように。



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