都条例のことについて正直なことをいうと、自由云々よりメンツの問題でした
フェミ界隈とのやり取りを繰り返してると、10年前の都条例のことを度々思い出す。
最近ようやく冷静に俯瞰して見れるような気になったので、当時のことを思い出すと、あの頃のモチベーションは表現の自由云々よりも、メンツの方が遥かに先行してたのが、正直なところだったと思う。
ここでいうメンツとは何か。
まず最初に断っておくと、文芸にとって最もムカつく評価とは、人畜無害扱いされることである。
あの当時、エロ漫画の悪影響について、意見は二分してた。
悪影響などない、もしくはあっても読む側の問題だ、と。
個人的にこれらの問題に対して、文芸が最初から除外されていたことが、どうにも気に食わなかった。
だからあの当時、俺は必死で文芸の悪影響を訴えるという何か噛み合わないことをやっていた覚えがある。
「何でこれらが本屋に並んでいてもスルーされるのに、エロ漫画は検閲対象なんだコラ」と。
これを認定したのが当時の都知事と副知事の石原と猪瀬だった。
文芸を無害認定したのが、文壇のボス的存在なのだから、文章に関わる人間にとって尚更頭にくる話でもあった。文章で創作している人だったら割とこの辺りについてのもどかしさは、理解がしやすいのではないかと思う(創作コミュニティの微妙な媒体差というものも強く出ていた感)。