能登半島北東の活断層動かず(東京大地震研究所)…断層群は二つのプレートにある断層であり、北東の断層は若干異なることに留意
上記のように、今回の能登半島地震では、下図(NHK)のように能登半島北端沿いにある断層群が大きく動いた。
一方、下図中央より右上に向かう断層にはほとんど震源が分布していない。
では、この理由を述べてみよう。
今回の地震は、noteにて既報の通り、下図のようにプレートの境界で発生している。下図中央の黒塗り線である。
そこで起きたのが下図の逆断層地震である。
この図では、右:ユーラシアプレート、左:北アメリカプレート
であり、4mも隆起した能登半島は、(左)北アメリカプレートにある。
そうすると、二つのプレートの境界線を直線で近似的に見ると下図の茶色線になる。
よく知られた、プレートの境界にある糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ)を描くと、下図のように上の境界線近似と重なる、すなわち当然のように一致する。
以上から言えることは、上記A図に書かれた断層(震源域に沿う)は、
『二つの異なるプレートに乗る二つの断層(群)』
であるので、これに注意して観察、論ずる必要があるだろう。
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