カメラ撮影素子も半導体…放射線には弱い:福島第1原発燃料デブリ回収試験、装置先端のカメラの映像が映らなくなった
すでに本noteで書いた通り、半導体にとって高レベル放射線は、天敵であり、故障する主要因となる。
スマフォなどのカメラにも使用されている撮影素子は通常半導体である。従って、設計に当たっては、十分に考慮しなければならない。
チェルノブイリ原発事故でも、ロボットを投入したが、すぐに故障して動かなくなり、使用を諦めた。
半導体と放射線は用途によっては、必ず考慮しなければならない基本的な事項である。
他の回路用の半導体は、(有効性は別として)放射線シールド(鉛板など)によって遮蔽もできるが、カメラは十分に遮蔽できない…外からの光線などを取り込まなければ意味が無いからである。
今回の映像が撮れない事故が、このような『半導体と放射線』の問題ではないことを祈るが、早急に原因を特定しなければ全体の廃炉シナリオにも重大な影響を与える。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?