見出し画像

奈良町見知る2 瓦の製作と窯

奈良時代には屋敷、寺院、土塀などあらゆるところで瓦を使いました。このため瓦の製作を至る所で行っていました。上の写真は、「平城京を飾った瓦」(石井清司著 新泉社より)は瓦を焼いた窯です。至る所に粘土を掘った跡があり、池として残っている場所があります。
瓦を焼くためには、、木炭も必要となり、このための木材が多量に必要でした。
奈良町や高畑にもこの瓦の窯跡が残っています。奈良時代特有の瓦に布目が残る瓦も散見されます。焼成後の硬さを持たせるために用いられていたのが
登り窯です。

登り窯の想像図

燃焼ガスが上昇(登り)して窯上部が高温になり従来の焼成よりも硬い瓦の製作が行われました。以下は高畑奈良公園近くの窯跡と布目瓦です。


窯のあった高畑


布目瓦

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?