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能登半島地震:日本海誕生…【ディープインパクト】確実な証拠(岩石の磁気なし)、断層の生成(門外漢解説)
能登半島地震発生のメカニズムを調べる上で、『日本海誕生』について知ることは非常に重要である。
日本海沿岸に沿って存在する断層がどのように生まれたかを知ることが、地震の今後を探る上でキーにもなる可能性がある。
まず、筆者の見解を最初に述べておく:
①日本海は『ディープインパクト』によってできた
②日本海沿岸に沿う断層が①によって生じた
である。
『ディープインパクト』については、拙著「千年後に迫り来る 大洪水」の中でその可能性を、根拠と共に述べている。
新たな展開(ディープインパクト)と岩石磁気消滅
本稿の数日前に「現代ビジネス」掲載された次のタイトル記事(藤岡 換太郎博士)
「移動だったり、断層だったり、マグマだったり…いまだに謎「日本列島
の折れ曲がり」に影響した「日本海形成7つの説」」
に興味ある情報が記載されていた。
以下、記事の一部抜粋すると、
★★日本海形成の七つのモデル
以下のようにおよそ七つのモデルが提案されています。
(1)陥没説
(2)大陸移動説
(3)沈み込みによるマントルの上昇説
(4)プルアパートベイズン説
(5)トランスフォーム断層説
(6)ホットリージョンマイグレーション説
(7)オラーコジン説 日本海の形成については少なくともこれだけの考え方があり、どれが正解かを見きわめるのは非常に難問です。★★引用終わり
筆者の経験によると、多くの説があっても決着が中々つかないのは、
★どれも正しい説ではない
場合がほとんどです。
拙著「…大洪水」の中では、
★「灼熱の氷惑星」原書房 高橋実著)に掲載されている【ノアの洪水】
が起きた際の『ディープインパクト』(BC.3000)について紹介してい
る。このインパクト直撃エリアは下図(中央実線長方形)で表わされている。
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さらに、
★【ツダの洪水】(1世紀、弥生時代後期後半)が日本海が生まれた『デ
ィープインパクト』である可能性を述べ、おおよそのインパクト直撃エリアを図中央黄色円で示した。
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これらのディープインパクトは3000年周期で起きている(惑星周期)。詳細を記しているのは、上の二つのケースのみである。
詳細内容については、拙著を参考にして頂くとして、ディープインパクトの際に【惑星】から『水・砂・氷片』が地球にもたらされた(惑星自体が衝突したのではなく惑星を取り巻いている『水・砂・氷』が地球に降り注いだ)。
では、最初に述べた藤岡博士の記事の中で筆者が気付いた『確実な証拠』とは、A、B二つに共通する興味ある事実がある。
それは、
★地球物理学的な研究の手法としては、さきほども述べた地磁気による年代測定がよく採られる方法です。岩石に記録されている地磁気を調べることで、その地磁気の状態にあったときの地球の年代がわかるわけです。
この年代測定法が、上記のAとBの地域には適用できないのです。
『日本海の地殻では、岩石に地磁気の記録が観測されていないのです』
『エジプトとアラビア半島の間にある紅海の底…ゼロになっている』
これが二つの地域(A、B)の共通する特性です。
磁気が測定できない原因は、
★岩石が高温(573℃以上)に晒されると磁鉄鉱の融点に近づいて磁気が
ゼロになるためです
上記、紅海(A図赤矢印 アラビア半島とエジプトの間)と日本海という拙著にあるディープインパクトエリアに共通した性質なのです。
両地域の岩石から磁性が消失した要因は、二つ地域で簡単に説明される。
『秒速10㎞以上で衝突すると、この運動のエネルギが瞬間的に熱エネルギに変換され、その付近は非常に高温にさらされる』
ためです。
以上のように、他の地域には無い特性を有する二つの例はディープインパクトである有力かつ確実な証拠である。
追加で述べれば、
★紅海の水温が高く、その水が循環している
★日本海沿岸には温泉が多く、湯温は他の地域の温泉よりも高い
火山の無い二つの地域(紅海、日本海)で高温になるという事は、地下に埋蔵された熱源が存在していることを表している。
また、二つに地域には非常に砂、砂丘が多いことも共通です。
このようにしてディープインパクト由来の性質をもつ両地域ですが、ディープインパクトの際の突入(入射)角度によってその影響は変わってきます。
下図は、日本海の地質構造です。
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日本海ディープインパクトでは、日本海と言う海が造られ、この際に断層も生成されたのでしょう。
この断層と、二つの大陸プレートの押す作用によって『能登半島地震』が起きたのです。