丸投げ・中抜き文化の定着…官・民挙げて無責任手法の構築 またまた異様な原発審査書類
大間原発の安全規制委員会に提出された書類について、データの解析を委託した企業が、原発周辺の断層が引き起こす地震動を計算する際、地表から断層上端までの深さを本来は3キロ・メートルと入力するところ、誤って3メートルと入力していた。この結果、大間原発が実際以上に大きな揺れに見舞われると評価していた。
2月の規制委の審査会合でミスを報告した。
問題は、このような解析結果が(元請けの)電源開発側からノーチェックで正式書類で提出されるという事にある。
データ解析を依頼することに問題がある訳では無い。
依頼しようがしまいが、責任は(元請け)電源開発にある。
間違いやミスは無くすことは出来ないのは当たり前。
しかし、極力最終結果として間違いの無い書類を作成することが求められる。このため、組織が階層化され、多重のチェックで間違いを見抜くようになっている『はず』である。
担当者もいれば、上司もいる。他部門のチェックも要請できる。
一体、こう言う組織は丸投げ・中抜きのためにあるのだろうか?
いやそうとしか思えない。解析などやったことも無い若い担当者が、依頼先から出てきた結果を右から左にホッチキス止して終わり…想像に難くない。
こと原発の安全にかかわる問題が組織として機能しないような形で運営されていることを監督官庁はどのように考えているのか、大問題である。
これはひとえに行政の問題であり、誠に重要かつ深刻な事態である。
原子力行政において、このような文化を定着させていること自体が大問題。
底が抜けた日本の技術者と組織の陳腐化…安全が蔑ろにされると見られても致し方ない。
こういうのを海外が見ていれば、口先で安全と言っても、最も担保されていないのが、技術者の質と組織の不全なのだから、誰しも、諸外国も
★この国の技術や解析・評価は信用できない
とされても当然だろう。
誰が、
★安全を担保するのか
よく考えて所管大臣もバラマキだけでなく国のエネルギ政策を真剣に考えろと言いたい。