気を置けない仲間たち。
こんな暑苦しいタイトルの文章。。
20代~30代の頃、大手の金融会社に勤めていました。10代の頃からダンスや舞台に関わっていて、何度も会社から依頼され、パーティや会合でダンスを踊りました。それを会社の支店長や部長クラスが観ていて、ある飲み会の際に、
「あの一緒に踊っていた仲間がいただろう。ああいう仲間を大事にしないといけない」
と、いきなり部長クラスに言われて驚きました。だって、舞台仲間なんて、酒飲みで、大口叩いて、どれだけ芝居がわかっているかの自慢話ばかりする輩が多かったからです。
それから30年ぐらいがたって、今も舞台関係者の印象はあまり変わらないけれど、彼らが気を置けない仲間であったのだと、やっと気づくようになりました。今はその頃より様々な舞台関係者やダンス関係、共に舞台を創る自治体やプロの皆さんとご縁を頂戴しているけれど、どこか大人の距離感が生きていて、はだかで本音で話せる相手など、容易には作れないのだということを知りました。
気を置けない仲間って簡単に出来ない。
育ての親ともいえる、劇団はぐるまの舞台を観ると、よくても悪くても、感想を求められるので、いいたいことを書きます。毒舌の本領を発揮します。
だけど、この前の舞台「語りの椅子」が良かった。それをそのまま、劇団代表のマコちゃんと、名優で演出を手掛けたしのぶに送りました。
送った双方から真摯で率直で、はだかな気持ちの返事が返って来ました。それを載せることは出来ないけれど、こちらが送った感想文をそのまま載せます。こんな傲慢な文章は、自分が育った劇団だから書けるものだと思っています。
(語りの椅子:感想)
お疲れさまでした!先ほど、名古屋に帰って来ました。
おもしろかった!です。
最初は、何でこんな台本選んだんだろうと思って観てました。
出だしで泰介や篠田はかたいし、みきは一本調子でした。
ところが、悟朗さんが出てきたところから、ぐいぐいと物語に引っ張られていき、細かいことが気にならなくなっていきました。
芝居は、とても象徴的に、「あり得んやろ」と思うことばかりが続く世の中に、こぶしも上げずに物を言う、骨っぽいものになっていました。
少しは言いたいことをいってみましたという軽さもなく、大人が楽しめる枠の中で、ずっと聞きたかった良心に響く言葉が用意してありました。
新しい、はぐるまの「主張」を見た思いで嬉しくなりました。
今は、TVをつけると腹立たしいことばかりです。こんなに政治家が恐ろしいと思ったことがないというところから、ひたすら怒りばかりが溢れて来ます。
嘘ばかりを並べ立てて、「真摯に寄り添う」と言った日から、民意も法律も無視して土砂を放り込むとか、都合の悪い人物の家を家宅捜査して、証拠を取り上げたうえに、何か月も牢にぶちこむとか、北朝鮮の脅威を煽り立てて、地方だけにアラーム警報を鳴らして、選挙に利用するとか、何の権限があっていりもしない武器や兵器を恐ろしいほど爆買いするのか、都合の悪いことには答えないという閣議決定等々。書類は改ざん隠滅が当たり前で、「まじか」の連続です。
どれだけたくさんの犠牲があって、今の世の中があるかわからないのに、私たちは、恥知らずな嘘をついて、いとも簡単に平和を壊す政治家が現れた時に、怒るすべまで忘れてしまったかのようです。
それに物を言っていた舞台でした。
どうぞ、残りの舞台に向かっていってください。
ちょっと欲を言えば、美保ちゃんと泰介は、台詞に振り回されない、ふてぶてしさがもう少し強く欲しかったかなと思いました。
この公演に敬意を称します。
ありがとうございました。
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